題名からして、正直ピンとこなかった。
史劇?ファンタジー?
けれど、全39話を見た今では、両方の要素を兼ね備えた稀有な作品だと思う。
チャミョンゴは漢字にすると「自鳴鼓」。自分で鳴る太鼓という意味だが、
そこには主人公の名前(チャミョン)と神秘的な太鼓の二つの意味が隠されている。
しかし、チョミョンゴという言葉にピンとこない時点で、スルーしてしまう人がいる気がする(自分がそうだったため)。
だとすると、勿体ないとしか言いようがない。
多くの人がドラマに求めるであろう、スペクタクル、ロマンス、アクションが詰まっている佳作だと思うからだ。
第一話は、物語の終盤を見せることで始まる。視聴者は結末を知りながら過去に遡っていくことになる。
確かに辻褄が合わなかったり、粗い造りの部分もある。
しかし、出演者の演技の迫力と、ロケーションやセットの素晴らしさは圧倒される。
とくに主人公と恋に落ちるホドン王子役のチョン・ギョンホ氏の演技力、眼力は圧巻である。
非常に巧妙かつ繊細で魅力的なホドン王子という難役を見事に演じ切っている。
脇を固めるベテラン勢も迫力満点。同時にどの人物もどこか隙があったりと、
とても人間らしいところが随所に見られ、ドラマに深みを与えている。
脚本が素晴らしいのか、演出が素晴らしいのか、両方だろう。
この先どうなるのか予想がつかない面白さと、美しい(が、こっ恥ずかしくもある)イメージ写真を
裏切らないラブストーリーに仕上がっている。
特に史劇が苦手な方、普段はラブコメディしか見ない私のようなタイプでも楽しめるのではないだろうか。
真っ新な気持ちでとりあえず見始めてみてほしい。
もしピンときたら、きっとハマること間違いなし。
これぞドラマ!!という醍醐味を味わうラストまであっという間である。