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幻の公衆
 
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幻の公衆 [単行本]

ウォルター リップマン , Walter Lippmann , 河崎 吉紀
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,940 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

公衆への過大な期待に立つ民主主義は、とてもアブナイ。名著『世論』(本書では「輿論」)に続いて刊行されていた警醒の書、待望の邦訳!現代日本を覆う政治的無関心へのリアルな処方箋をも提示する、不朽の晴眼。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

リップマン,ウォルター
1889年、ニューヨーク生まれ。ハーバード大学卒業。1913年、『ニューリパブリック』の創刊に参画し政治評論家となる。第一次世界大戦で和平構想の調査、立案に関わる。1922年、『ワールド』の論説委員に就任。1931年、『ニューヨークヘラルドトリビューン』に移り、論説「今日と明日」の執筆を開始する。1963年、『ワシントンポスト』に論説を引き継ぎ、『ニューズウィーク』に連載を持った。1974年、ニューヨークで死去した

河崎 吉紀
1974年奈良県生まれ。同志社大学大学院文学研究科退学。博士(新聞学)。現在、同志社大学社会学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 163ページ
  • 出版社: 柏書房 (2007/06)
  • ISBN-10: 4760131698
  • ISBN-13: 978-4760131693
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
英語圏でも忘れ去られている本書が、秀逸な訳者解説と共に翻訳されたことはよろこばしい。英語でpublicという名詞形は、「世論(パブリック・オピニオン)の主体」を意味するが、1925年に刊行された本書は、「世論の主体」としてのパブリック(公衆)が大衆メディア社会の到来によって幻想と化したことを説いた論争的書物である。これに対して、デューイがすぐに『公衆とその諸問題」を著して反論したことは、あまり知られていない。ともあれ、大衆とも知識人とも違う「公衆」を、社会を動かすアクターとしてどう考えるかに関して、リップマンのこの書は常に参照されるべき挑戦的な古典と言えよう。このイシューを公共哲学として活性化させるためにも、久しく絶版になっているデューイのThe Public and Its Problems(1927)と、リップマンが第二次大戦後に著したThe Public Philosophy(1955)の翻訳の復刊を強く望みたい。
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10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By θ トップ1000レビュアー
形式:単行本
『世論』で有名なリップマンの、ある意味では『世論』に続く書。

一般市民はすべての問題にかかわるわけにもいかないし、そもそも正しく情報を得て意見を有するかさえ定かでない。
そのような状況下で市民に過剰な期待をする民主主義は誤っている。

みんなが考えるから正しい、という発想には何も根拠がない。
市民は教育によってきちんと成熟するというのも無理な願望にすぎない。

結局市民に出来るのは単純な判断のみだ。
だから単純な拒否権のみで構成された民主主義の、いや市民の現実に目を向けるべきなのだ。

リップマンの、民主主義への絶望というか諦観というかがよく表れている。

民主主義に批判的な人も、民主主義を立て直そうと思う人も、リップマンの問いには向き合わねばならないだろう。
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