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幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書)
 
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幸福論 ―精神科医の見た心のバランス (講談社現代新書) [新書]

春日 武彦
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

「風邪をひいたわたし」がなぜいいか
幸福の断片を味わう生き方!

内容(「BOOK」データベースより)

「風邪をひいたわたし」がなぜいいか。幸福の断片を味わう生き方。

登録情報

  • 新書: 192ページ
  • 出版社: 講談社 (2004/10/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061497448
  • ISBN-13: 978-4061497443
  • 発売日: 2004/10/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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30 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
こんなに妙な本も珍しい。冒頭に著者が幸福を感じた事例がいくつかならぶのだが、どれもこれも「えっそのどこが幸せ・・・」と思わず絶句してしまう、
エピソードともつかぬ日常生活の断片である。こうなればその後を読みつづけられるかどうかは「肌合いが合うのかどうか」だけで決まる。
だから春日さんの本をどれかせめて一冊はすでにお読みの方に勧めたい。
でもこの独特の肌合いが性に合う人にとっては、しみじみと優しさを感じながら読了できる本なのである。なぜか。「ひとりぼっちでも得ることのできる
幸福」をこんなに多く集めた幸福論は貴重だから。
このレビューは参考になりましたか?
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:新書
この春日武彦という人、別の本で内田樹と対談しているのだが、そのとき読んでいて「この人医者の癖にひねくれ者だな〜」と思った。宮崎駿が嫌い(これは賛否両論あるだろうが)なのはさておき、臨床の現場でそんな投げやりなことを患者に言っていいのかと、笑っちゃいそうになるほど変わっている。この本は学術的にどうこうというよりも、ひねくれ者が幸福という言葉と出会ったらどのような化学変化が起きるのかということを楽しむ本だと思う。

人間は幸せという状態を何か手にすることが出来るものに物象化したいという欲望にとらわれる生き物である。私は安易に幸せに「なりたい」や幸せが「欲しい」という趣旨の発言をする人を、人間として下に見ていて、幸いなことにそのような人間は周りにいない。そんなことを言う奴ほど幸せについて、真剣に考えたことがないのではないか。

この点について、筆者も同意してくれている。
彼は冒頭で幸福になる方法なんて教えようがない、とまずはっきり断言する。加えて、つつましく生きること、身の丈にあった生活をしていれば幸せになることができる、といった坊さんの説法みたいな論にも違和感を表明し、「論外」といってばっさり切り捨てる。幸福なんて人それぞれであり、教えようがない。その出発点に立った筆者が取る方法、それは「幸福の断片」の記述である。
第1章「幸福の1ダース」で筆者は、彼自身が体験した幸せを感じた瞬間12個を一挙に公開する。こんな風に書くと、いかにも陳腐なエッセイになっていやしないかと思われるかもしれないが、彼自身がそのエピソードをなぜ幸福に思ったか深く内省しているため、けっして飽きさせない。

この「幸福の断片」で筆者が伝えたがっているのは、「幸福のニュアンス」だと思う。幸福のあり方は違っても、それからたちこめる「風味」のようなものは案外みな共感できるんじゃないか?そのことを春日はこのとりとめもないエピソードを通して伝えようとしている。
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
この本を読んで面白かったかどうかは微妙である。幸福について著者は華やかで騒々しい幸福ではなく、いわば静かで定型的な幸福について述べている。例えばある種異変として起きた幸福はそれはやがて不幸へ転落する前段階でしかなくなるとか、人は何か確固としたものを心に持っていないと、定型としての武器を持つことができず、たがの外れた夢想に逃げ込むしかなるなるというのは何か説得力がある。また死を間近に控えた不幸な女性に対して内輪での演出された幸福に嫌気がさすのもよくわかる。冒頭に出てくる幸福の1ダースは黒ビールと鰻重の話が幸福感にリアリティがある。読んで特に役に立つ本ではない。しかし静かに自分の日常を考えさせてくれる本である。
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投稿日: 2005/1/24 投稿者: 本読み
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