宮台氏のエリート主義が全開炸裂している本書はエリート主義に関心のある人、我こそはエリートであるという人、エリート志望の人には絶対的にお薦めできる濃厚な鼎談書である。共著者が宮台氏の弟子でありつつ、首席の院生と博士である事を考えても内容の高度さは推察できるだろう。私自身の好みで言えば本書は宮台氏の著作ベスト3に入るものだと思う。必読ものの力作と言ってもいい。
共著者二人が弟子という事から批判なき馴れ合いを予想する向きもあるかもしれないが、その心配は当たらない。彼らはあまり宮台氏に同調的ではなく堀内氏に至ってはわざと反抗しているのではないか、という程に宮台氏に真っ向から噛み付きまくっている。それを宮台氏がどうかわすのか、どう応えるのか、それを見るだけでも楽しめる。
「人を見て法を説く」本書で繰り返しそう言う宮台氏はエリートだけが知るべき言葉と、それ以外の大衆用の言葉を区別している。本書には前者の言葉が盛り沢山である。勿論、その内容を決めているのは宮台氏に他ならないし批判の余地だってあるわけだが、とりあえず宮台氏が言うところの「エリート」が知るべき事が、ここには余す所なく書いてある。…そんな本書のメインテーマ、それはずばり「ソーシャルデザイン(社会設計)は如何にして為されるべきか」である。