本屋で散策をしていて偶然に手に取ったのがこの本です。表紙を見て、いい加減なことしか書いていないだろう思ったのが第一感。偏見に満ちています(笑)。チラ見のつもりが、なかなかどうして面白い。(蛇足ですが基本的にアマゾンで本を購入するが、あらためて本屋での本との出会いもすてがたい感じました。)
本の帯に書いてある「この本を読めば、幸福にはなれませんが、不幸になる可能性はだいぶ減ります」ということで、生きていくうえでの、何気ない、もっともらしいことに対する教訓の再考と対処の仕方について書いてあります。著者はこの本の提案は2つの柱から成るとしています。一つは「緻密な思考」、もう一つは「ユーモア」としています。
目次を見ると
第1章 人間は考えるのが苦手、第2章 どうやって主張するのか、第3章 どうやって意見の違いを調整するのか、第4章 どうやって生きるのか、第5章 どうやって笑うのか、で構成されています。
私なりに、目次を再構成すると、人間がいかにいいかげんなのかというところから始まって、いいかげんさの原因はどこからきているのか、そのなかでどうやって意見、場合によっては価値観を調整していくのか、(または、つっぱねるのか)、そんなストレスフルななかでどうやって生きるのか。幸福ってなにか、最後に思い通りにいかないときにはどうしたらいいのかということです。あくまでも最低限の内容、生き方のフレームワークについて書かれているというか、よく生きるために積極的にこうすべしということで書かれている本ではありません、それが、この本のいいところ、私は好感を持てましたが、この本を手に取った人はどう感じるのだろうか。
やさしい内容で理解できないところはないと思いますが、奥は深いなと感じます。基本的に若い人や学生が読む本だと思います。しかし、社会を生きてきた経験値の高い人(中年)は、実感をともなって理解できるでしょう(多分、私は実感してそう感じた。そうだよな〜と。)。 つまり、自分の生き方を再考するときにも参考になるだろうし、自分の子供への(生き方の)話のネタ本としてもいいのではないだろうか。罠と落とし穴について熟れた文章で書かれています。より積極的な意味をつかみたいと思うならば、岩波文庫等で関連する本を散策し、考察すればさらに内容を深めることができるだろうと思います。そして、この本にも書いてありますが、例えば「ユーモア」のセンスは訓練によって磨かれるとあるように、今後も勉強していく必要があるということでしょう。さて、よく整理されている本だと思います。おすすめします。