物凄く評価が難しいセットですね。
まず、天野氏のイラストがシンボリズムなど「タロットの作法に則っていない」と仰られている方もおられますが、それを言うなら、高評価を得ているカードの中にもそんなカードは他にザラにあります。自分的にはむしろ、このイラストはイマジネーションを掻き立てる素晴らしい絵柄だと思います。
しかし、何と言っても扱い辛いのはこの厚み! こりゃ、もうカードじゃありません。札です。おふだ。w
そして、皆さん仰るように、小アルカナの上下の取り難さ。買って数ヶ月経ちますが、棒のスートなんか未だに上下の判別に悩みます。w
そして、何より「これはちょっと無いんじゃないの?」と言いたくなるのは付属の本ですね。
カードの歴史として、いまだにジェブランのエジプト起源説を堂々と論じてるのは如何な物でしょうか。それも、アカデミズム的に「まだしも可能性がある」と言われているインド・中国起源説を、ジプシーと繋がらない等と言うとんでもない理屈でわざわざ否定して。
エミール・シェラザード女史は、ジプシーが本当にエジプト発祥の流民だと思ってるんでしょうか?!
カードの意味の取り方も、かなり独特です。ある程度カードに慣れた人には、その連想の元も推察できますが、お世辞にも初心者向けとは言い難い。特に小アルカナに至っては首を傾げる事も多々あります。
まあ、紹介しているスプレッドの面白さだけは評価できますが。
というワケで、天野氏のイラストには☆6つくらい差し上げたいところですが、カードの質で−1、付属の本で−1の☆4つというところでしょうか。
でも、これは天野ファンに対しての評価ですね。べつに天野ファンでもナンでも無いと言う方には、☆3つです。