さらっと読めます。
前半は生い立ちからモデルとしてやっていこうと決意するまでを、穴だらけの年表を文章でさらっと箇条書きしていった、という感じです。
時々はさまれるエピソードは基本的に、家族との仲の良さ、自分の強さ、学校と仕事の両立の難しさ、ハーフであることの葛藤、都会と田舎の違い、英語力を身につけたことにかかわる事柄で、それがどの年代でも繰り返し出てきます。しかも、とても表面的です。
後半は一転、引き寄せの法則や、自分の幸せの原則みたいなものについて力強く語っています。
本来この人は、これを書きたかったのに、周りが「それだけだと引いてしまう人がいるだろうし、モデル・道端ジェシカの本としての特徴が出ないから」と、前半部分を書くように促したのでは?という感じです。
引き寄せの法則については、他の本に書かれている内容の引用も確かに多いですが、それは他の引き寄せ本にもいえることですし、彼女なりの理解や実践方法が書かれていたのは、大変興味深かったです。引き寄せの法則を知らない人には良いとっかかりになるでしょうし、引き寄せの法則に多少でも興味がある人なら、「浅い」とは感じないと思います。
ただ、成功したモデル・道端ジェシカとしての魅力や具体的な成功哲学を求める人や、前作のように写真やおしゃれのヒントを求める人には、物足りない、または的外れの本かもしれません。
ちなみに私は、前半部分の生い立ちやエピソードを読んで、これまで感じていた彼女の魅力が褪せていくのを感じました。特に、「英語を独学で学んだ」のはいいですが、そのために「学校の授業は一切聞かず、授業中は、ウォークマンで音楽を聴くか寝ていた」というのは、自慢することではなく、大人になった今、むしろ恥じるべきことでは?と思います。
強さと身勝手は、違うものです。