前世療法に関する本は多く出ています。流行なのかもしれません。
オカルト的で、ちょっと危うい分野に見えがちですが、この本はその中ではかなり易しく初心者向けだと思います。
人は魂が本体で、肉体はその器です。
寿命などで肉体が滅びた後も魂は残り、生きていた時の記憶を消してまた次の肉体に宿って生きていく・・・というのを繰り返す。生きている間に何かのきっかけで強烈な体験をしたり、偏った人生を歩むと、それが次回肉体に宿って生まれた時にも、その人生に影響してしまいます。理不尽な目にあってしまったり、トラウマがあったり、理由もなく不安であったり、同じ過ちを繰り返してしまう・・・という場合、心理学では幼児期の体験に基づいて分析する事が多いのですが、前世療法ではその原因を生まれる前の「前世」の生き方の中に見て、「もう前の人生は終わったのだから、悪影響は断ち切りましょう」という形で悩みを解決していくものです。
この本は、その考え方を元に、現代人に多いストレスや人間関係の悩み、生き方への不安などを解消するための「物事の捉え方・考えのもち方」を示した本といってもいいと思います。
悩みを解消するにはまず前世を知らなければなりませんが、その方法には瞑想などで自分自身で思い出す方法、セラピストに誘導してもらう方法、透視などがあります。しかしこの本では、「今このようなことで悩んでいるのなら、恐らく前世ではこういう生き方をしていて、その影響でしょうね」という、著者の経験に基づく想像に留まっています。
著者自身は、幼い頃から神秘体験をしたり、セラピストとして活躍している特別な能力を持った方のようですが、本の内容は目次を見てもわかるように、「ストレスの多い現代人向けの癒し系の本」といったイメージで、前世療法の入門書としては多くの人に受け入れられる内容だと思います。文章が優しく、内容もまさに「癒し系」なので、読み終えた後は何となく心持ちが変わったようで、スッキリします。
ただ、瞑想だとかヒプノだとか、いったんマニアックなほうへ踏み込んでしまった人にとっては、物足りない本だと思います。
あまりマニアックな本ばかり読んでも考え方が偏ってしまうため、たまには浅く広く触れた本も読んでみようと思って買ったのがこの本でしたが、やはり内容が大味だった気がします。
こういった本も、少し前なら新鮮な切り口だなぁと思えましたが、今はスピリチュアルブームで多く出ているので、この本の内容の濃さ・深さで考えると、やはり初心者向けかなぁ。なので、個人的には☆2つです。
「悩みがあるけど、全く前世療法を知らなくて、気になっています」という人には断然お勧めです。