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ジャーナリストとして官僚腐敗やメディア問題を中心に執筆活動を続けている著者が、一般国民から見て厚いベールに包まれた年金行政の闇にスポットライトを当て、年金官僚たちの不正と不法を実証的にあぶり出そうと試みた書である。本書は「週刊現代」に2度にわたって連載されたものに加筆・修正をおこなったものである。
著者によると我々が納めた公的年金の掛け金に関して、年金制度発足から累計すると総額で実に9兆4000億円もの年金財源が、運用事業の失敗や年金給付以外の目的支出等で失われてきたという。その原因は端的に言うと複雑な年金制度の壁に阻まれた年金利権の構造的問題から生じているという。
本書では具体的にその年金利権の構造に鋭くメスが入れられている。年金掛け金が無断で流用されている事例、不明瞭な福祉業務の事務費、グリーンピアの不明朗な用地買収、不可解な年金相談業務に対する支出、無駄な年金広報、天下り官僚を養う財団など著者は綿密な資料と取材により年金行政の腐敗を明らかにしている。
これまでの年金行政についての本とは違って、本書では膨大な資料や取材によりわかりにくい年金利権の構造を体系的に数字を使って表すことに成功している。端々の図表や特に巻末資料での年金掛け金の損失についてはただ驚くばかりである。著者が最後にいうように、本書が年金利権の一掃のきっかけになることを望みたい。 (木村昭二)
商品の説明
第26回(2004年) 講談社ノンフィクション賞受賞
内容説明
我々の“安心”を奪った年金官僚の大罪暴く年金制度が破綻の危機――掛け金を上げ、受給年齢を引き上げる口実として官僚がついたウソだ。積立金は官僚の高給に化けていた。許されざる罪を白日の下に曝す。
内容(「BOOK」データベースより)
われわれの掛け金を食い散らす年金官僚たちがいる!「少子・高齢化で年金崩壊」のウソを暴き、大反響を呼んだ「週刊現代」の好評連載に大幅加筆。パワーアップしてついに単行本化。
内容(「MARC」データベースより)
年金の「安心」はなぜ消えたのか? 国民の掛け金を食い散らす年金官僚たちがいる! 「少子・高齢化で年金崩壊」のウソを暴き、大反響を呼んだ『週刊現代』の連載に大幅加筆、単行本化。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岩瀬 達哉
1955年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。96年、「新聞正義の仮面の下に腐敗あり」、「大蔵官僚たちが溺れた『京都の宴』」で第2回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の企画賞とスクープ賞をダブル受賞。00年には「ドキュメント竹下登」で第6回の同賞作品賞を受賞。官僚腐敗やメディア問題などを中心に旺盛な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1955年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。96年、「新聞正義の仮面の下に腐敗あり」、「大蔵官僚たちが溺れた『京都の宴』」で第2回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の企画賞とスクープ賞をダブル受賞。00年には「ドキュメント竹下登」で第6回の同賞作品賞を受賞。官僚腐敗やメディア問題などを中心に旺盛な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)