かつて利回り8%が当たり前のような時代に加入者平均年齢50歳のような所まで基
金を新規設立したのがそもそものことの始まりであって、その後の実績利回り低下と
ともに年金財政は傾き、タイトルのような施策さえも不十分かつ後手後手に回ったた
めに、結局、焼け石に水状態となり、特にプラスアルファが小さいような総合型基金
においては、同意の取り付け困難とか天下り問題とあいまった形で、代行返上も解散
もできないような基金が続出してしまったという流れは、本書が言及されているとお
りかと思いますし、国際会計基準に基づく会社の格付も関係しているとの指摘はなか
なか鋭いものだと思います。
ただ、厚生年金本体が修正積立方式である一方で、基金は積立方式が基本であったた
めに、年金財政が変なことになったという点だけは、いささか違和感を覚えました。
あくまでも厚生年金本体の積立金が将来的に枯渇をしないという前提付ではあります
が、代行部分を収支相等する形で外部化する限り年金財政にはなんら矛盾は生じない
ように思えるのですが・・・。