謙虚でやさしく丁寧なセールストークという感じです。
評者はこれまで「投資」というものには興味がなかった、より正確にはそういうものに関わりを持たないで一生を終えられたらという漠然とした思いがあったのですが、昨今の年金不安などもあり少々気が重くても将来を見据え個人的にも何かやらないといけないのかなぁ、と思っていたところで本書に出会いました。
「投資信託」という言葉についても従来はハイリスクハイリターンの危険なギャンブルにくらいしか思ってはいなかったのですが、本書を読み終えた今はその中で推奨されている「長期国債分散投資」などについて今後もう少し研究を重ねてみようかな、という気分にもなってきたのです。
「投資」が大航海時代に始まったというお話、預貯金という形でお金を預けていてもそのお金が「投資」に回されているという(当たり前の?)お話、「投資」のプロに任せるのは野球の球団オーナーになるようなものという例え話、などなど「投資」という世界への敷居を十分下げてくれる内容が記されています。
もちろん、それに伴うリスクにも一定触れられていますし、本書で描かれているほど世の中は甘くはないのかもしれませんが、リスクがないものがほとんどなくなってしまったかに見える今日の世界では本書でなされている提言もそれなりに意味があるように思われましたので、★4つとさせて頂きました。