必要な情報はちゃんと書いてあるし、
レシピも、分量は書いてないのも多いが必要な情報は押さえてある。
だが、載っている料理はどれもごく一般的なもので
(貧乏くささがない点は好評価だが)、
角煮を自分で作る程度に料理をする人なら
わざわざこれを買って読まなくても自分自身の
知恵と工夫でなんとでもなるレベル。
限られた予算で生活を楽しんでいるところや
食べ物を無駄にしない工夫には好感を持ったが、
この本に節約術として書いてあることの9割は、実は
「いかに材料や道具を安く手に入れるか」でしかない。
”節約一家の食生活”を紹介した本ではあっても、
”節約レシピ集”とは呼べない。
スーパーで生クリームや豚バラブロックが
半額になるタイミングを狙うのはまあいいとして、
パン耳はいつでも誰でも手に入るものではないし、
懸賞でホームベーカリーを手に入れるくだりは
運任せ過ぎて全く参考にはならない。
「米は夫の実家で作っているのを分けてもらっている」って、
そりゃ反則だろう(分けてもらうのはもちろんいいのだが、
それで「こんなに安くあがってます」って言われても説得力が…)。
著者のライフスタイルを紹介したエッセーとしては読めるが、
節約レシピ本としてはいま一つだし、漫画としては絵がいま二つ。
全般に、予算を手間でカバーするレシピが多いのもちと気になる
(在宅ワーカーや専業主婦(夫)ならいいが、勤め人には
実践はなかなかキツかろう)。
かんたん節約レシピを学びたいなら魚柄仁之助を読む方がはるかに身になるし、
マンガの方がよければたけだみりことかの方がいいんでは。