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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
事実をつなぎ、読み解いて見えてくる、稼ぎとライフスタイル,
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レビュー対象商品: 年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書) (新書)
森永さんの本は、とっつき易いです。本書もテーマとしては、年収300万円時代を説いた時代から、さらに、世界的 レベルで格差が開き、稼ぐ金額の多寡で、自分の人生の幸せを 計るという価値基準の見直しを、平易な文章で読者に別の世界観、 選択肢もあることを説き、さらに拡大する経済格差社会を描きます。 新書の構成としては、様々な雑誌などの記事をコンポジットして、若干安易か。 とはいえ、本職のエコノミストの立場 から、マクロ経済、ミクロ経済の数値分析を交えて分析していく 様は、堅い内容ながら、ロジックはちゃんとしているし、 その一方、自分の趣味も交えて、見栄を張らない 生き方、勝者敗者に二極化する米国式価値基準の反対にある、欧州型の 、とくに、欧州貴族的な人生の価値基準もありえる、 ということを、多様な観点から提示しています。 完全市場原理の下、競争の結果、勝者になるべくがんばっても、 結局、敗者になってしまう、という物差しで言えば、負け組になった場合の 悲惨さは、相当ですが、しかし、没落ぎみな欧州貴族的生き方も、何か もの悲しい気もします。 短時間で読めて、いろいろ「自己経済と価値観、生き方」を改めて 考えさせられる、コンパクトな良書です。 なお、タイトル「年収崩壊」という言葉は本文には登場しません。
108 人中、87人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
毒,
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レビュー対象商品: 年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書) (新書)
「今のあなたはそのままで素敵!」を経済生活にまで応用し、格差時代に「差をつけられた人」を肯定してしまう甘〜いシリーズ本。世界有数の平等国家の日本において、いくら格差を「つけられて」も平気だと思っている人間は、本当にやりたいことがある人間か、仙人だと思う。これだけモノがあふれかえり、ブランド、超高級ホテルが乱立する日本で、贅沢モノに一切背を向 け誇りを保っていられる人がどれだけいるのか。みんな公平と学校で習ったはずが生活レベルの差を見せつけられてもまったく平気でいられるのか。少しでも格差をつけようとギスギスしていたはずが、いつから、みんな社会、環境を大事にするようになったのか。現実は正反対に向かっているではないか。 低値安定の例でヨーロッパ社会を持ち出してくるが、枯れた国と経済大国の日本では様相は違う。海外で日本円で安く暮らせるのも、食料が安いのも円が強いおかげだ。自給自足できない日本国民の大多数が生活の向上をあきらめて低値安定でいい、と仕事をそこそこしかしなくなったら、どうなると思っているのか。 日本が自己本位な情け容赦ない社会に変わりつつあり、二極化していることは事実だろう。あまり極端になっていくのは社会として退化だと思うし、国民が望んでいるとは思えない。 だからといって、森永さんのようないわゆる「勝ち組」に属する人間が、対極にいる人に肯定したふりをして「それでいいのよ」風な意見を垂れ流すのは、無責任きわまりないことではないだろうか。余裕がない生活は、思いがけない出費やインフレなどであっという間に破綻し、ホームレスにまでなってしまう。街金に手を出してしまった人やワーキングプアの人の話や本などで明らかにされていることだし、アメリカでも不況になった途端に家を追われている人々はやはり低所得の人々だ。 資産運用する金があったら、資産そのものの縮小、それこそ車なんかのローンをやめ、借金の元本を減らすように強くすすめるほうがサバイブできるに決まってる。 自分は安全なところから、無知につけこんだ甘い囁きを繰り返すのは卑怯だと思う。ならば、ご自分が年収300万円で生活し、印税その他、すべて寄付してもやっていけることを証明するべきだろう。 この人の「年収300万円」シリーズは、国のためにも、個人のためにも、読む人に甘くつつんだ毒を食べさせているように思えてならない。
49 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
お金がなくても楽しく生きるための様々な工夫とは,
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レビュー対象商品: 年収崩壊―格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書) (新書)
森永さんは、「年収300万円時代」というショッキングなことばを世に送り出して有名になった経済評論家です。お金持ちに優しいアメリカ型政治を行うと、収入格差がますます拡大するという主張を展開してから5年。いまや年収300万円を維持することも困難な社会になりつつある、という暗い話から本書ははじまっています。 成果主義の導入で、会社内の“できる人”と“できない人”の収入に差ができるのも問題ですが、森永さんが問題にする格差は、もっと構造的な問題です。 森永さんの挙げた数値によると、正社員比率は5年間で5%も減りました。企業は人件費を削減した分を株主や経営者の報酬アップに当てましたので、社会全体で格差は拡大しました。 この事実を再確認したからといって、森永さんは「金持ちからお金を取り戻せ!」と「革命」を総指揮しているわけではありません。「構造改革は国民が選択した政策なのだから、後戻りさせることは不可能」と割り切り、逃げずに人生設計に取り組みましょう、というのが本書の姿勢です。 具体的に森永さんが教えてくれる一つめは、経済評論家らしく資産運用です。日銀が金利を上げはじめたことを意識して「金利上昇局面での資産運用」を教えてくれたり、「うまい話ばかりではないFX」等では危険分散も教えています。 もう一つの本書の柱は、お金がなくても定年後を楽しく生きるための様々な工夫を述べていることです。楽しみながら節約をつづけるコツがメインですが、根底にあるのは、がんばらないことの大切さです。 今回の本にも、次のような森永さんらしいひとことを見つけました。 そこそこに稼いで、ほどほどに暮らし、何か熱中できるものを持つ。 それが幸せへの道だと思うのです。 実際の森永さんは、「そこそこ」ではなく「バリバリ」稼いでいますが、あの笑顔に騙されたと思って耳を傾けてみましょう。
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