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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
力の将門,智謀の貞盛!,
By えり (愛知県半田市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 平将門―黎明の武者(つわもの)〈上〉 (時代小説文庫) (文庫)
百戦百勝の驚異的な武力をもった無敵の関東武者である平将門に対し,平貞盛は卓越した政治力と謀略を駆使してこれを巧みに躱してゆく.双方とも己の正義のため一歩も引かず,自らの能力を最大限に発揮し,徐々に対立を深めてゆく・・・.本作品中に登場する人物は,将門と貞盛のみならず,みなキャラクター像がしっかりしている.イメージに多少の誇張はあろうが,本書は歴史書ではなく小説であるため問題は無く,かえって創作の部分が人物を引き立てている.読んでいてわかりやすく,楽しく,気持ちがいい. 上巻で深まった対立が,下巻では手に汗握る直接対決へと導かれてゆくのだろうと予感させる. また読者の手が自然と下巻へ伸びるよう,迫力のあるまま上巻は閉じられている.
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
平将門を迫力の筆で描き抜いた傑作!,
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レビュー対象商品: 平将門―黎明の武者(つわもの)〈上〉 (時代小説文庫) (文庫)
平安中期の平将門の反乱はすでに古事記日本書紀によって誇張された千年王朝の天皇制の呪縛を破る出来事だった。平将門は王になる夢を見、そして王朝を作って滅びた。その複雑な事情を明快に書ききって見事である。著者は平安、鎌倉の初期の武者の生き方について大変詳しい。武者という者を理解する入門書としても価値のある作品である。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もう一人の武者平貞盛,
By 蓮珠 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 平将門―黎明の武者(つわもの)〈上〉 (時代小説文庫) (文庫)
タイトルは『平将門』ですが、将門よりもそれを倒した平貞盛の方が印象的でした。貞盛も武者には違いないのですが、朝廷に出仕していたこともあり、都人の洗練された物腰と狡猾さ、弱さを併せ持っています。軍神のごとき強さを誇り、いかにもな辺境の荒武者である将門とは対照的です。貞盛が知恵の限りを振り絞って考え抜いた戦略も、将門の武勇に呆気なく崩れ去り、ぼろぼろになって逃げまどう貞盛。本当に都人であれば精も根も尽き果てて、あっけなく自滅しているであろう苦境に追い込まれても、地べたをはいずりながら何とかして活路を見出そうとするさまは、まさしく武者のもので感動すら覚えました。とりすました表情のうらで、自身の弱さ姑息さに辟易する貞盛。せりあがってくる恐怖と戦いながら将門と対峙する貞盛にも、武者としても信念がありました。 平将門はなぜ立ち上がり、そしてなぜ貞盛に敗れたのか。武者とは何かということも含めて示してくれている作品だと思います。
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