平幹二郎の朗読に魅かれて購入。
期待通りであった。
太いが、つやのある声で語られると、
もうそれだけでうれしい。
大河ドラマの斉藤道三が読んでいるみたい。
ふたつめの段は、俊寛のはなしで「足摺」。
配所へ流罪をゆるすお使いが。
三人のうち、俊寛の名がない。
あちらを見ても二人、こちらをさがしても二人。
どこにも三人とは書いてない。
同じ時に同じ罪を得た三人なのに・・・。
都までとはいわないから、せめて船にのせて。
いやいやそれはなりません。
舟のとも綱にすがって叫んでも、
舟はあぶくをのこして遠ざかる。
小さい子が母にすがるように足摺りするうちに
舟は沖へ遠ざかる・・・。
といった情景が、浮かんでは消える。
せつないけど、おもしろい。