先々帝の后で鷹匡の祖母である太后から「鷹匡に相応しい教養がなければ都から追い出す」との挑戦を受け、紗那は内裏へ。
そこで彼女は太后縁の娘、葵子が以前、鷹匡とただならぬ関係にあった事を知る。しかし当の葵子は心ここに在らずな風情だったが…。
鷹匡はすっかり開き直ってて、あやかしに遭遇、その目で見ても「あやかしはいない、どんなからくりだ」ってスタンスを崩しません。そして紗那の事は大好き状態、アプローチはストレートです。
平安物としては、それっぽく和歌を入れてみたり男にとっての烏帽子とは、とこだわってるわりに高貴な女人が御簾から平気で出てたりしています。セリフに高頻度でくっついてる小さな「っ」が気になりつつ、前巻で納得しづらかったここまでに至る鷹匡があやかしを認めないいきさつとか紗那を好きになる運びが、既に前提として決着してるせいか、ある意味すんなり読めました。
葵子の兄、頭中将が紗那にセクハラして鷹匡がヒートしたり、気持ちを「自分は夜叉だから」としか口に出せない紗那に、否定しないんだから鷹匡だって気付くよね…と言うようなやり取りも増え、初巻に比べ糖度UP。鷹匡はひとつの友情を取り戻し、もうひとつは揺らぎがちらついている・・・?。
まずは「夜叉」にこだわる紗那が今の宙ぶらりんを引き延ばさず、素直に進んでくれると良いと思います。