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平和主義ではない「脱原発」―現代リスク文明論
 
 

平和主義ではない「脱原発」―現代リスク文明論 [単行本]

西尾 幹二
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「原発」は戦後平和主義のシンボル、「脱原発」こそ日本再興への道。「原子力村」的「和」の社会の病理をえぐる。論壇を騒然とさせた問題論文を全収録(+書下し新稿)。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

西尾 幹二
1935年生まれ。東京大学文学部独文学科卒業。同大学院文学修士。文学博士。電気通信大学名誉教授。評論家。「2011・3・11東日本大震災」以降、保守派言論人の中にあって数少ない「脱原発」論を展開し、左右の論壇から注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 215ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2011/12)
  • ISBN-10: 4163748903
  • ISBN-13: 978-4163748900
  • 発売日: 2011/12
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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祖先が営々と築き上げてきてた国土の一部を“廃地”に追いやり、
同じ国民が塗炭の苦しみを味わっているにもかかわらず、
原発推進を未だ国是として主張する一部保守派の論調を
どうしても理解できないでいたのだが、
この著者の整然とした提言に、溜飲が下がる思いである。
地震国である日本に原発を設置することのリスク、
プルトニウム保有が日本の核武装化にはつながらないこと、
あるいは、日本の技術力への無批判で過剰な評価や
「精神論」で原発事故被災を乗り越えようという姿勢などに対して
警鐘を鳴らす著者の姿勢には、素直に共感を持つことができる。

原発事故という日本史上最大の負の遺産に対して、
これまでの歴史を背負った硬直的な主義主張ではなく、
現実と未来を見据えた“日本のこれから”を議論する傾向が
もっと興ればいいと心から思う。
この本はそのきっかけになり得る好著であり、
立場を超えて多くの人に読まれることを望みたい。
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言論新時代 2012/5/22
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 右派・左派・保守・革新という旧来の括りは、とうの昔に崩壊していたにも関わらず、我が国日本では、一部の先見を持った方達を除いて、多くの者が未だ冷戦を引き摺ってきた。それぞれの言論も新価値を見いだせず、先の見えない迷走と不安を内包し、冷戦後の大きな変化を感じつつも、変化へ対する怖れからか、はたまた既得権を失う事への警戒からか、誤魔化しの時代を形成してきた。
この冷戦崩壊未消化の原因としては、ひとえに戦後からの脱却、更に言えば先の大戦の終結が未だ終わっていない事を提起せざるを得ない。左派は反原発、右派は原発容認という括りが既に誤魔化しであった事が、3.11の大震災によって、誤魔化しきれない状況となり、これが露見してきた事は、新時代の夜明けを予感させる。
 さて、本書、平和主義ではない「脱原発」―現代リスク文明論の著者は言わずと知れた保守派の重鎮、西尾幹二氏。その著者が脱原発を志向した事は、前述のとおり、新時代への予感を感じざるを得ず。下衆な表現で礼を失するかもしれないが、期待と知的好奇心をもって本書を拝読させて頂いた。
小生と同様に、今が後世に歴史に刻まれる大きな変革の時と感じている者は一読の価値は有る。旧来の右派左派両派に切り込む視点と、先の大戦から現在までを俯瞰可能な著者(戦争体験者でもある)にしか持ち得ない視座は。これまでに記したとおり、新時代を洞察するには不可欠と考える。
 ※内容的には、他の書物など(雑誌やブログ等)に発表済のものが中心となっており、それらを整理し加筆し、未発表の総論で纏められたもの。断片的に既読してきた人にとっては、物足りなさが残るかもしれません。
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