待望の、個体と個体との社会関係、社会観について明快に説かれた本である。期待に違わず、お釈迦様の智慧は深ーい!
ヴィパッサナー瞑想もそうだが、今回の智慧は自分・他人の思考・行為の深い所に入って行って、あるがままに見る力を高めて
くれるだろう。恐るべし、お釈迦様の教え! ありがたや、お釈迦様の教え!
さて、メカニズムを知ることは、洞察力を高めてくれ、個々の状況での解決策も(いろんな切り口で)浮かびやすくなる:
・生命とは、外界を認識するものである、という定義から始まって、主観しか持てないこと。(p.94〜96、p.136〜143)
・主観と「私は正しい」の間には実はギャップがあるが、そのギャップに気づかないのが私たちである。
そして、「私は正しい」への愛着から、憎しみが生まれる。(p.75〜85上、p.143下〜146上、p.173〜174)
・さらに、貪瞋痴があると、相手から奪い、相手を攻撃・破壊し、自分および相手も破壊することで争いが起きる。(p.178〜196)
・主観の危機管理が必要なことと、正義の見分け方・基準が語られる。
そして、「私は正しい」を乗り越えていく対話方法、および平和を広げていく「正しい慈しみ」について語られる。
この続き=「お釈迦様が教えたこと」をもっと読みたいと思った。