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平凡・私は懐疑派だ―小説・翻訳・評論集成 (講談社文芸文庫)
 
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平凡・私は懐疑派だ―小説・翻訳・評論集成 (講談社文芸文庫) [文庫]

二葉亭 四迷
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

明治文学の黎明を告げる名作「浮雲」を執筆しながらも人生への懐疑より一時筆を断ち、晩年はロシヤに渡って、病に倒れ、帰途ベンガル湾洋上にて、四十五歳で客死。終生、人間いかに生くべきかを自問し、明治の激動期を生き急いだ先覚者四迷の小説、翻訳、評論を一冊に集成。自伝体小説「平凡」、翻訳「あいびき」、「狂人日記」他、評論「私は懐疑派だ」「予が半生の懴悔」「遺言書」等収録。

登録情報

  • 文庫: 317ページ
  • 出版社: 講談社 (1997/12)
  • ISBN-10: 4061975951
  • ISBN-13: 978-4061975958
  • 発売日: 1997/12
  • 商品の寸法: 15.4 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 858,072位 (本のベストセラーを見る)
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文体の革命児 2008/8/10
形式:文庫
当時(明治40年頃)の文壇ないし文学者の俗物的生理を抉り出した怪作? 理想や人生の高尚な思想を云々する前に、己の深層心理に潜む俗物性の「平凡」さに気づかない愚鈍さを四迷は風刺して見せた。これがなかなかの批評精神だった。ニーチェではないが「文学への意志」へのひねった批判である。
 いろいろありましたが、結局のところ私の人生こんなもんでした、みたいなとりとめのない内容であるが、文士を諦めた主人公の古屋の半生は文学者の生理機構の俗物的平凡さそのものを描き出している。その批評は大上段に振りかぶったものではなくて、なんと言うか、斜め下からぬらりとやや脱力気味に切って入ってくる。「・・・ありのままに、だらだらと、牛の涎のように書くのが流行るのだそうだ。好い事が流行る。私もやはりそれで行く。・・・」思わずがくっと腰が砕ける。これがいい。何とものらりくらりとした優柔不断でしかも打算的な主人公の心の動きと、人を食ったようなどこか冷めた文体が奇妙に渾然一体化する。可能性を秘めた魅力的な文体であることは疑い得ない。
 併録されている『私は懐疑派だ』はこの『平凡』の解説で、文学や哲学を語る文学者の底の浅深は、「思想」と「書く行為」との分裂の覚醒の度とけっして無縁ではない。四迷は高みに昇った文学を引きずり下す。自分の目線で見て初めて、けっこういいところもあるじゃないか、文学もすてたものではないな、この真の覚醒が四迷の真骨頂なのだ。
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形式:文庫
 橋本治の「言文一致体の誕生」で詳しく分析されており、
その縁で読みました。

 私小説に対するアンチテーゼになっているが、分量も
多い物ではないのでとにかく一読をお勧めします。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
文学との決別 2003/5/28
By amazon
形式:文庫
 「平凡」で二葉亭は文学のくだらなさ、文士のいい加減さを徹底的に暴き出す。それも自らを題材にするというやり方で容赦なくやる。これを読んで文学を書こうとか文学表現がいいことだとかの戯言、甘い見通しは立ち消えてしまう。ロシア文学の徹底性の影響があるのではないかと吉本隆明は言っているが、文学など作者はすぐ死んでしまうし、作り物で何も良いことはない馬鹿げたものだと感じさせる。これは文学に限らず芸術一般に突きつけられた刃だ。君はどうする?
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