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幕末銃姫伝―京の風 会津の花
 
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幕末銃姫伝―京の風 会津の花 [単行本]

藤本 ひとみ
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

武士の誠を尽くしながら幕府と朝廷の間で翻弄される会津藩。幕末動乱の中、佐久間象山、勝海舟に師事した兄の薫陶を受け、砲を学び、銃を手にして敢然と鶴ヶ城の戦いに挑んだ若き女性―戌辰戦争に新しい光を当てる書き下ろし歴史長篇。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

藤本 ひとみ
長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説に定評がある。フランス政府観光局親善大使を務め、現在フランス観光開発機構(AF)名誉委員。パリに本部を置くフランス・ナポレオン史研究学会の日本人初会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 331ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/05)
  • ISBN-10: 4120041255
  • ISBN-13: 978-4120041259
  • 発売日: 2010/05
  • 商品の寸法: 19.6 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
本書(藤本ひとみ『幕末銃姫伝 京の風 会津の花』中央公論新社、2010年)は会津藩士の家に生まれた山本八重(後の新島八重)と兄・覚馬を主人公とした歴史小説である。山本八重は戊辰戦争での会津若松城籠城戦では銃砲を使って奮戦した人物である。2013年の大河ドラマ『八重の桜』の主人公である。
本書の覚馬は佐久間象山や勝海舟に師事し、開明的な思想の持ち主であった。軍備の近代化を藩に提案するも、中々採用されなかった。八重も銃砲を学ぶものの、女性蔑視の風潮の中で十分な活躍の機会を得られなかった。
作者の藤本ひとみはフランス歴史小説で名高く、幕末物は異色である。この点で同じくフランス歴史小説を得意とする佐藤賢一の『新徴組』を想起する。片や会津藩、片や庄内藩と共に佐幕派である点も共通する。
攘夷を叫んでいた志士が文明開化を主導するなど薩摩や長州の無節操・無定見を知るものにとって幕末物では佐幕派を応援したくなる。しかし、当時の幕府主流は絶望的なほど無能と頑迷であった。幕臣ながら、「幕府は潰れてもいい」と放言した勝海舟の絶望感も全く理解できないものではない。
本書も『新徴組』も主人公サイドは開明的であるが、頑迷な守旧派が障害になる。特に本書では会津藩内の守旧派が大きな壁になっており、庄内藩の軍備近代化に成功した『新徴組』以上に無念さが強烈である。
覚馬も八重も歴史的には明治以降の活躍で知られているが、本書は幕末で終わっている。それでも後の彼らの思想につながる人格形成の土台が描かれている。(林田力)
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形式:単行本
幕末の会津藩において、藩士山本覚馬とその妹八重の生き方をテーマにした時代小説です。

先見の明があるが故、会津藩の旧弊によって軍制改革が遅々として進まない現状に憂う覚馬。
そして、武家社会という社会制度そのものに抵抗するかのように砲術に打ち込む八重。

この本を読んでいると、組織制度は老朽化し、老朽化した組織制度の下では人は活かされないのだと、
なんだかはがゆく、いたたまれない気持ちになります。

しかし、戊辰戦争において、八重が女性でありながらスペンサー銃片手に新政府軍相手に勇躍する姿は、
新時代の到来を予感させるとともに躍動感すら感じました。

武士道一辺倒で格式にうるさいというイメージが強い幕末会津。
そこに、およそ似つかわしくない兄妹がいたという事実が、時代のおもしろさを感じさせます。

おすすめです。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By INAVI トップ1000レビュアー
形式:単行本
本作の初版が昨年で、今年の3月つまり再来年の大河ドラマが山本八重を主人公にした「八重の桜」であると発表されたときに重版となったのだが、9月時点で三版はなしということで、このタイトルでは帯等で工夫しないと便乗にならないんだなぁと納得。

本作は「山本覚馬・八重の兄妹を主人公に会津藩を中心に置いた幕末歴史早分かり」なので、「八重の桜」の予習本として現時点では最適とおススメする。まぁ、山本八重に関する本が他に殆どないわけだが。

龍馬や晋作ほどにはメジャーではない会津藩の人々、それに封建思想に凝り固まった会津での女性の生き方とか毀誉褒貶ある人物の描き方など、作品にするには難しい部分もあるのだが、ナポレオンでもフランス革命でも上手に料理してきた藤本女史の手練手管にかかれば、全く違和感や難しさを感じることなく、読み進められた。

厳しくいえば、藤本女史の作品というのはシティホテルのメインダイニングのようなもんで、万人受けする最大公約数の仕上がりではあるが、素材の旨み・クセなんてもんを充分には活かさない恨みはあるが、あくまで「入門編」としては上々の出来。
とにかく、端役のような人でもフルネームで登場したなら検索して欲しい。会津戦争が降伏をもって終わるのではない。そこから、なお、続く会津の人々の戦いがあることが感じ取れるはず。

そして、八重を主人公とする上での江戸時代での重要な男2人。つまり、兄・覚馬と夫・川崎だが、奇をてらったりすることなく、しかし、腑に落ちる形で、二人の生き方を描いていることは評価できる。覚馬の失明と川崎の失踪については諸説あるところだが、さて「八重の桜」ではどのように描いていくのだろうか。
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