同シリーズの「戦国武将・あの人の『その後』」に続いてのこちらの本ですが、
幕末の人物を新撰組や幕府側の人物、維新の志士を取り上げています。
具体的に挙げると、新撰組では土方、近藤、沖田、山南、原田、永倉、斉藤らのお馴染みの面々をはじめ、土方の形見を持ち帰った市村鉄之助、島田魁、武田観柳斎、松原忠司などの人物の事が書かれており、中でも山崎蒸の有名な池田屋事件における活躍の説の真偽を検証してあるのは興味深かったです。
戊辰・西南戦争の項では、西郷、谷干城の西南戦争での熊本城でのエピソード、乃木希典、大鳥圭介、白虎隊の生き残りと会津藩娘子隊を結成して散った中野竹子、河井継之助のガトリング砲、などで、
志士・名士の項では龍馬の新婚旅行、久坂玄瑞、徳川慶喜・家達、吉田松陰の獄中での恋、清川八郎、小栗忠順、姉小路公知、河田小龍、藤田東湖、田中新兵衛といった面々、
また、明治新政府で活躍した人物や、加えて、幕末の時代に日本に来たペリーや榎本軍に加わったブリュネ、ハリス、グラバー、プチャーチン、写真家ベアトといった外国人にも焦点を当てているのも良いです。
2008年の大河ドラマ「篤姫」に出てくる島津斉彬の事や、「祇園の名妓に熱を上げた小松帯刀」、「政略結婚と言われながらも家茂と仲睦まじかった和宮」といった話もあります。
(残念ながらその篤姫自身に関する話はなかったと記憶しています)
一人当り2〜3ページの紹介で、文庫本のコンパクトさでも内容の方は満載ですので興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか。
一点だけ注意が必要なのは、幕末の各人の思惑やそれに伴う歴史的出来事の流れ、用語に関してはあまり説明がありませんので、
そういう基本的な情報を求める場合は別の本が必要かと思います。