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最も参考になったカスタマーレビュー
5つ星のうち 4.0
美術史の専門書ですが、一般愛好家にとっても役立つ内容でしょう,
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レビュー対象商品: 幕末・明治の画家たち―文明開化のはざまに (単行本)
1992年に発行された書籍ですが、内容の確かさと先駆的な見解の論文への評価もあって、2008年に新装版として再び発行された日本美術の論文集です。取り上げた当時は比較的無名であった絵師が多かったわけですが、その後に評価が高まった絵師も多く、それが本書の価値を再び高めたことにつながるのでしょう。内容と執筆者ですが、辻惟雄氏の「近代化の『はざま」に置かれた美術 序にかえて』を始め、安村敏信氏の「河鍋暁斎 虚妄の彼方に」、大久保純一氏の「絵金 幕末土佐の芝居絵」、佐藤道信氏の「狩野芳崖 近代日本画の革命児」、河野元昭氏の「高橋由一 江戸絵画史の視点から」、山梨絵美子氏の「徳川慶喜 油絵を描く将軍」、児島薫氏の「服部雪斎 博物図譜の名手」、スティーヴン・アディス氏の「南画後期の三人の個人主義画家たち」、宮下規久朗氏の「裸体表現の変容」など、魅力的な論考が掲載してあります。 20年ほど前に書かれた論文ですが、各研究者の力量を示す含蓄も見識のある美術論ですから、美術愛好家には堪らないような中身でしょう。専門書ですから簡単な記述ではありません。16点の口絵以外はモノクロですし、ほとんどが活字ですから、美しさを求める場合は他の書籍に当たってください。幕末・明治という激動の時代を生き抜いた絵師たちが新しい価値観をどう作り上げたかが興味のあるところでした。確かに副題にあるように「文明開化のはざまに」かもしれませんが、その時代でないと生まれえない絵師でしょうし、作品群だったと言えます。 今ここに執筆されたそれぞれの研究者が多くの著作を発表していますが、若き日の渾身の論考はとても魅力的でした。序での辻氏の解説の中での各執筆者の肩書は発行当時のものです。
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