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そんなことがあってから、日本語本は慎重に選ぶようになった。そんな中、この「常識-」を見つけたのだ。手に取ると「幻冬舎」とある。嫌な予感。開いてみる。項目のつけ方まで一緒だ。導入、言葉説明、落ちという形式、項目の下には「どういう意味か?」などという小見出しが書いてあるのも一緒だ。小見出しには特に苛立ったものだ。
が、である。これは素晴らしい。なんでこんなにいいんだろう。着目している用語が日常使う範囲であり、ともすれば語源を知らないものを選択しているからかもしれない。身近なところに発見がある嬉しさがある。思わず「へぇー」と言ってしまうものばかりなのがよい。小見出しには相変わらずイライラするが、それは編集者が悪いのであって著者を貶めることではないだろう。そして、世相をグチった「教養-」の著者に対して、世相に対して軽く皮肉る「常識-」の方が読んでいて心地がよい。文章も掛け言葉の妙味を出して、読む人を楽しませることを心得ている。
となれば残るは、言葉の意味や由来が間違っていないか、である。大方大丈夫である。言いたいことがあってそのために言葉を選び出した感のある「教養-」に対して、「常識-」ははじめに言葉ありき、で飽きさせないように作っている。下調べもちゃんとしているし、語源が曖昧な時は断定を避ける表現で書いている。明らかに団扇が揚がるのは「常識-」の方だ。
そう言えば、「常識-」を買おうと思って間違えて「教養-」を買ったんじゃなかったかな、と思ってしまったが、この機会にこの価格で買えたので、損した気がしないでよかった。みなさんはくれぐれも間違えないように。ここアマゾンで買えば間違いありませんが。ここの価格も定価より圧倒的に安く、買う価値ありですよ。
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