前田富祺氏は文化審議会の漢字小委員会の主査をされていらした先生です。
ですから疑問への説明がわかりやすく納得できます。
疑問の集中している「食へん」と「しんにょう」の点の数についても
わかりやすく解説してあります。
このハンドブックでは2136字の常用漢字を網羅した「常用漢字一覧」に
新入りの漢字であることがわかる印がついています。
そのことがたいへんありがたいです。
(平成22年版『常用漢字表』に識別用のマークはありません。)
配列が音順なので、末尾の各漢字のすべての音読みと訓読みを
それぞれ別項目として立ててある「音訓索引」は便利ですし必要です。
なぜかというと、表の中に入ったことで、
表内では音読みがとれてしまった字があるからです。
※たとえば「嵐」は
「あらし」という訓読みだけになり、
表内では「ラン」という音読みはもらえませんでした。
漢検準1級の受験を長年たのしんでいますが、これから
新しく常用漢字になった字たちの表外読みの勉強をしなくてはなりません。
ですから、各社の漢和辞典の版が改定になっても、
このハンドブックはしばらく手元において使うことになると思います。