シリーズも5作目になるとそろそろマンネリ化を恐れるが、期待はいい方向に裏切られた。
本シリーズでは、主人公鳴沢了が、ある意味いろんなトラブルを引き起こすせいだろうことから、所属する警察署を移っていく。そのために、周囲を署の人物が変化していき、当然人間関係も変化し、その中で青年鳴沢了が内省しつつも成長していく様子が、ストーリーの主軸をなしている。
だから、軸がぶれないものの、絶えず内容は異なり、マンネリ化を防いでいると思われる。
そして、事件、人間模様、主人公の成長に様々な工夫が凝らされ、その趣向が素晴らしく、飽きさせない。
今回も、ある意味随分凝った作りをしている。
今までと違って、所属警察署を変わっているわけでもないのに、全然違うシチュエーションで、捜査をするのだから。
それから、親子関係もまた違う味わいを見せてきた。
事件の内容、それへの関わり方。いや、こんな手があったのかと、作者堂場瞬一の手並みに感心することしきりです。
次巻もすぐ読まなくっちゃ。