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帰国船―北朝鮮 凍土への旅立ち (文春文庫)
  

帰国船―北朝鮮 凍土への旅立ち (文春文庫) [文庫]

鄭 箕海 , 鄭 益友
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

昭和35年、帰国運動に加わり北朝鮮に渡った元在日朝鮮人が、金日成体制に幻滅して韓国に亡命するまでの苦難にみちた34年間の手記

内容(「BOOK」データベースより)

「教育も医療も無料の社会主義祖国」「地上の楽園」―朝鮮総聯が鳴り物入りで展開した帰国事業に煽られ、九万数千人の在日朝鮮人(日本人妻を含む)が北に帰った。本書の著者もその一人。ところが、希望に胸をふくらませて帰国した彼らが目にした祖国の姿は…。渡北から決死の韓国亡命を果すまで三十四年間にわたる悪夢の記録。

登録情報

  • 文庫: 430ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1997/11)
  • ISBN-10: 4167550156
  • ISBN-13: 978-4167550158
  • 発売日: 1997/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 591,077位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
本書は、著者が北朝鮮への「帰国事業」によって北朝鮮へ渡航する経緯と、その後の北朝鮮で、「帰国者」として差別され、さらには政治犯収容所に収容され、また、炭鉱労働、僻地への移住を経て、脱北するまでの経緯が克明に記録されたものである。

まず、著者は、北朝鮮を「地上の楽園」とする当時の宣伝が、ウソであったことが、帰国船に搭乗した時点で明らかになったと指摘している。このようなものであったにも関わらず、なぜ10万人近くが「帰国」することになったかについては、日本のマスコミの宣伝活動がきわめて重要であったと指摘している。

著者自身も、親が帰国する決意を固める中、本心では迷っており、こうしたマスコミ等によって情報収集し、「第三者」である日本のメディアによる報道であれば信頼できるのではないか、として、帰国の意思を固めたとしている。この意味では、10万人を「地上の地獄」に追いやった当時のマスコミ、そしてそのことを反省しない一部の勢力の罪状は甚大であり、絶対に処断されなければならない。

その後の北朝鮮での生活は、他の著作でも明らかになっていることだが、このような「監獄国家」が成立する要因として、食糧配給制度を基礎とする「糧政」が指摘されていることは示唆に富んでいる。すなわち、過重な労働に駆り立てる際にも、食糧配給と結びつけ、従わなければ、配給が制限されるという手法を用いているものである。このように、人々を、生きるか死ぬかぎりぎりのところにとどめ、食糧を用いて支配体制に肉体的にも精神的にも動員する、その体制は、まさに専制封建制度そのものであるといえる。その専制君主が金日成であり、北朝鮮の政治体制とは、単にこうした封建的体制が、「社会主義」の虚飾をまとったにすぎないものといえる。

こうした北朝鮮体制が本質的に問題であることと、帰国事業以来、それを支援してきた人々の罪状が、改めて明らかになっている。

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By lm700j
形式:文庫
帰国事業に関しては産経も煽ってたんやねw
ていうか体よく追い返した、という感じが否めないな
北朝鮮にだまされた日本の知識人は断罪されるべきであろう
帰国するまでの心の揺れ動きと一気に帰国へと追い立てて逝かれる様が悲しい
結末をしている読み手からすれば本の中に飛び込んで連れ戻したい気分になる
この人はひどい貧困と差別の中で両親を病で失い、相互監視の中で裏切られ
それでも工場の生産性を高めて党員に入れてもらうわけであるが
やはり食糧不足に絶望し中朝国境地帯を超えるわけである
亡命するにも情報を集めてそれなりの体力も必要なわけで
それ故、亡命者には党員など優遇されている人も多かったわけだな
ずっと日本に残っていれば優秀なエンジニアとして多くの人に尊敬されたんだろうけどな
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