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帰れぬ人びと (文春文庫)
 
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帰れぬ人びと (文春文庫) [文庫]

鷺沢 萠
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

思いもよらぬ宿命の出逢いから、ふたりの魂は抗えぬ力で引寄せ合って……。現代の若者の感性を鮮明に捉えた、話題の同時代文学!

内容(「BOOK」データベースより)

もう、この道を戻るもこともそれることも、できないのね。文学界新人賞受賞、芥川賞候補。本格派女子大生作家、鮮烈のデビュー作品集。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 238ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1992/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4167266024
  • ISBN-13: 978-4167266028
  • 発売日: 1992/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 204,543位 (本のベストセラーを見る)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
胸に残る。 2003/5/27
形式:文庫
 雨の日の町の匂い、砂埃が映し出す滲んだ夕日、コンクリートの階段・・・・。作中に出てくる風景が妙にリアルに頭に浮かんだ。「そこ」に確かにいる人たちの感情が一つの景色として浮かんでくるようだった。この本を読んでいて感じた多くは怒り、だった。苛立ちという方が近い。どうしてそんなことになってしまっているのか。登場人物に対するものか、それとも他の何かなのか、わからないままもやもやした気持ちで読み続けた。そして読み終わった後はどうしてこんなに人の背景や生活を描き出すのが巧いのだろうと息をもらした。複雑な感情の中で生きる人やその環境といったものを深く感じられ、素直にいい作品だと思った。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
鷺沢さんが亡くなってからもう3年も経つんですね。

本書は処女作にして文學界新人賞受賞作である「川べりの道」を収録した中編集。

本書の魅力はなんと言ってもその感性のみずみずしさと文体のすがすがしさですね。

特に「川べりの道」は高校生の時に書かれた作品だけあって、やや若さが残るものの、イヤミの全くない気持ちの良い作品です。

鷺沢さんの後期の作品しか知らない人には、かなり新鮮に感じられるでしょう。

ただ、夭折した彼女の一生を思うと、つい各作品に通底する人生に対する直感的な不安のようなものも感じずにはいられないのですが・・・。

まあそれは深読みのしすぎというものでしょうか。

いずれにしても、しっかりした魅力的な中編集だと思います。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「帰れぬ人びと」を読み終わってみれば、村井一家だけではない、帰れるところを持たない家族は多いと気づく。それが現代なのだろう。幸せだった家族を現代人は多く喪失して生きている。気を取り直して、新しい幸せを求めて生きていくしかないのだ。
「村井」がやけに女性っぽい言葉遣いなのは意図したものか気になった。

本作品集はテレビドラマにでもなりそうな「かもめ家ものがたり」以外はみな暗い。その暗さは日本の小説の伝統の路線上にある正統な暗さだ。本作品集で自分の背負ってきた暗さをトコトン追求し決着をつけたのだ。
以後の作品は、この正統性から脱皮して、新しい手法による新しい文学を作っていく。キャピキャピな夢多き女子高生を描いた作品を求めて本作品集を手にした人々には失望を与えるといっても過言ではない。けれど日本文学が明治以来のテーマとして俎上に載せてきた「家族」を真正面から切り込み、「帰れぬ人びと」というコンセプトを提示したのは大きな成果ではないだろうか。結局、芥川賞を受賞できなかったのは、正統性へ止めを刺したことへの驚愕と羨望による文壇からの復讐だったのかもしれない。
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25年たってみると
バブル前の東京の風景がよみがえる、という感じでもないんですよね。
町や職業に対するイメージが、ステレオタイプとしかいいようがない。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 大きな声で!
すごいなぁ
 当時文学界新人賞を最年少で受賞した、川べりの道を含むよっつの短編。表題作は芥川候補にも。... 続きを読む
投稿日: 2006/5/13 投稿者: するめいか
文学界の若き星
鷺沢萌という著者に関して書かれた記事のほとんどが
当時高校三年生にして書いた短編を読んで衝撃を受け、... 続きを読む
投稿日: 2005/10/25 投稿者: 大庭
満足感
町の色、におい、手触りなんかも感じてきそうなほどリアルで具体的な風景描写。そしてもちろん登場人物たちの一瞬ごとの感情にうなずいたり溜息をもらしたり、四作とも夢中で... 続きを読む
投稿日: 2005/4/6 投稿者: julietomato
早熟な才能の開花を楽しむ
鷺沢萌の初期純文学短編集。1987~1989年に発表された4編が、発表順に並ぶ。最初の「川べりの道」は文章・構成・内容ともに細かいほころびが見えて、まるで名作文学... 続きを読む
投稿日: 2004/9/25 投稿者: kewpie
追悼
鷺沢萠がデヴューするきっかけとなった
文学界新人賞受賞作「川べりの町」を中心とする作品集である。... 続きを読む
投稿日: 2004/5/20 投稿者: アジアの息吹
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