『帰る家のないどうぶつたち』
タイトルから、とても惹かれました。
「家がない、帰る場所がない」
人間はそれでも何とかしてくれる
“誰か”がいるかもしれません。
だが、動物たちの場合はそれがありません。
居場所がなくなること、それは死を意味する……。
本書を読む人はきっと衝撃を受けるはず。
著者は、時には動物の気持ちを代弁し、
疑問を言葉にして表している箇所はあれど
過剰な思い入れをぶち上げているのではなく
事実をありのままに書き進めています。
それゆえ、
ただひたすらに胸に迫ってきました。
行間に込められた万感の想いとともに。
「かわいそう」「せつない」などという
感情だけでは推し量ることができない、
動物愛護論の本質が見えてくる一冊です。