前作「X/ラストメロディー」から僅か2ヶ月後にリリースされた作品。
他の方も書かれていますが、ちょっと歌謡曲よりのアレンジといい、中島みゆきさんのような広さを持った「人生歌」だと思います。
かつて「僕等バラ色の日々」では闇を光だと言い聞かせていた彼女が、本作では光や闇に何が望めると、
血の涙を流しながらも立ち上がる、哀愁と慟哭の歌になっています。
個人的な妄想にしか過ぎない考えですが、人生において発展だとか安定だとかをあんまり感じられずにもがいているような、「Casttle・immitation」で言えば「闇に続く道でも後ろなど振り返らない」ように歩く鬼束さんが、
フッと振り返って、「帰り道をなくしてどこへ向かう」と気付きながらも立ち上がり、先へ向かう歌だと(勝手に)解釈するとより切ないです。
カップリングはギター1本と鬼束さんの歌のみで構成されています。英語詞です。「Hide and Scream」よりも攻撃的で乾いた世界観が強く出ていて、鬼束さんの中低音の魅力を味わえる1曲です。出だしの、「与えられた感情の宇宙で回る」という表現が、非常に秀逸に彼女の歌の世界を表していると思いました。
血の様に紅い眼と盤も印象的な、黄昏の歌をゼヒ。