シネマスコープ初期の作品なので、横長大画面の構図を生かしたシーンの数々がいかにもといった感じで面白い。バーで歌うモンローと人ごみの中のミッチャムを端と端に置くといったショットもある。画面いっぱいに映し出されるロッキーの雄大な山々、迫力満点の激流下りなど、当時の観客は大興奮だったのではと想像される。今観てもなかなかの見物ではありますが、やっぱりマリリン・モンローとロバート・ミッチャムの魅力がこの映画を名作たらしめている。バー(サルーン?)でセクシーな衣装で歌うところも良いが、白っぽいシャツにジーンズ姿、ギター1本で数曲歌うとこがまた魅力的。最後のピアノにしなだれかかって歌う「帰らざる河」は名場面。シネスコの大スクリーンで観てみたかったな。ロバート・ミッチャムも武骨でもやることはやるぞっ的な独特の雰囲気が良いです(なんか頼もしい)。ストーリーは、父子のドラマ、場末の歌手の哀感がさらりと描かれていて、そつ無くかっちりとまとまっている。河下りに入るまでの展開がスピーディなのも良いですね。
浦野光さん、向井真理子さんの吹替えはもう鉄板でしょう。共演ロリー・カルホーンに山田康雄さんなのも嬉しい。本編91分ながら一部、英語字幕になります。画質は修復されて綺麗にはなっていますが、古い映画独特の画調です。ブルーレイの「西部開拓史」みたいなのを期待すると肩すかしをくうかも(ってブルーレイと比べちゃいけませんね)。