この発作的座談会シリーズは非常に好きな本の一つで、第1弾から何度も読み返している。読むたびに楽しく愉快な気持ちにさせてもらえるのが何より嬉しく、愛読書になっている。
今回シリーズ第4弾に当たる本書が刊行されたと知ったときも迷わず購入を決めた。
4人の個性豊かなメンバーによる丁々発止のやりとりは今回も健在。
椎名のゴリ押し、キムラの優等生的発言、目黒の冷めた突っ込み、そして沢野の奇っ怪至極な発想。いずれも愛読者たちには馴染みの深いもので、よくもまあこんなにくだらないテーマに熱く燃えることが出来るものだと毎回大笑いさせてもらえる。今回も期待を裏切らない面白さだった。
ただ、どう贔屓目に見ても許せないのは、今回掲載された19編のうち、半分近い9編が再収録だということ。
東海林さだお氏の「丸かじり」シリーズのように、すでに30冊以上が刊行されているというのならば、テーマ・ジャンル別に再収録したダイジェスト版があっても何ら不思議はないが、このシリーズは本書以前にわずか3冊が刊行されただけであり、恐らくほとんどの読者はその3冊を幾度となく読み返しているはず。
久し振りのシリーズ新刊だと期待して表紙を開いてみたら、その半分近くは内容を熟知している既出物だというのでは、読者をあまりに馬鹿にしてはいないだろうか。
売らんかな主義の大手出版社から刊行されたというのならともかく、この4人は版元の出版社の経営に何らかの形で関わっている身内ではないか。このような形での刊行に何の抵抗も感じなかったというのなら、彼等4人も堕ちたものだと思ってしまう。
タイトルの「帰ってきちゃった」というのが既出物の再登場を意味しているのなら、今後は2度と「帰ってきて」欲しくなどない。
再録物を9編も収録するのなら、その半分で構わないから未掲載物を代わりに入れて欲しい。それでページ数が2/3になり、値段はそのままだったとしても自分は喜んで買うだろうし、そちらの方が手にした喜びははるかに大きいはずだ。
もしも次回作が同じようなものだったら、もうこのシリーズは二度と買わないだろう。