小学校中学年以上向けに書かれた「はやぶさ」本です。
これ以前に出版された「はやぶさ」本よりは、格段に平易な言葉で書かれています。
とはいえ、中学年にはまだ難解な言い回しが散見されます。
残念なのが、第三者目線と擬人化されたはやぶさ目線の2つの視点で書かれていること。
特に、第三者目線の地の文は、はやぶさ目線の文より難しい言い回しが多いので、子どもの集中が途切れてしまいます。
中学年ぐらいだと、はやぶさ目線だけに絞った方が格段に理解しやすい本になったのではないかと思います。
結局、はやぶさを作った技術者たちの話を描きたいのか、はやぶさの冒険を描きたいのかが、中途半端になっている気がしました。
一方良い点は、JAXAや大手メーカーの技術者ではなく町工場の方たちに取材をしている点。
はやぶさプロジェクトにどれほどの人が関わっていたのか、よく分かります。
中学年で一人読みをするには、はやぶさ目線のところを拾い読みするだけで終わってしまいそうです。
第三者目線の地の文も含めて理解するには、親御さんと一緒に読まないと難しいでしょう。