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帝国陸軍の栄光と転落 (文春新書)
 
 

帝国陸軍の栄光と転落 (文春新書) [新書]

別宮 暖朗
5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 819 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

日露戦争で頂点に立ちながら、昭和に入るや派閥抗争と下克上をくりかえし、ついには無謀な戦争により瓦解した帝国陸軍。この典型的な日本型組織の欠陥はいったい何だったのか。参謀本部の役割、海軍との確執、統帥権問題の本質等、欧米の軍隊と比較しながら失敗の本質を問う画期的な書。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

別宮 暖朗
1948年生まれ。東京大学経済学部卒業後、大手信託銀行でマクロ経済の調査・企画を担当。退社後、ロンドンにある証券企画調査会社のパートナーを経て歴史評論家に。ホームページ「第一次大戦」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 245ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2010/04)
  • ISBN-10: 4166607502
  • ISBN-13: 978-4166607501
  • 発売日: 2010/04
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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By じゃが〜 トップ500レビュアー
形式:新書
 日本は何故無謀な戦争に突入したのか。それは海軍の暴走によるものである。では帝国陸軍は何故それを止めなかったのか。陸軍は官僚として人事抗争に明け暮れ、日本の将来など気にもかけていなかったのである。

 著者は明治初期の陸軍創設から日清・日露戦争を経て第2次大戦までの陸軍組織の歩みを追い、大正・昭和期の陸軍を陸軍官僚組織としての腐敗と怠惰の観点から記述する。

 明治初期に導入した参謀制度は大局観を持つこともなく、現地司令官に勝手な命令を出す組織になっていく。日露戦争後の日本陸軍は完全に官僚組織化し、ドイツ流社会主義に染まり、さらに他省庁の若手革新官僚と図り国政を自由に操った。日露戦争に従軍した世代がいなくなると、平和を追求するどころか、不要な軍備を拡張し、クーデーターを起こし、大企業に天下り、統制経済を強いた。

 軍事や戦前の事を語ると右翼とレッテルを貼るマスコミが多いが、昭和陸軍は明らかに社会主義的であった。また、それを嫌う民衆による民主主義も作用していた。戦後、軍は解体されたが他の省庁では戦前の軍と同じことをまだ続けている。

 国家官僚は大局観を持って国民の自由と安全を守るべきとの信念から独自の陸軍史を世に問うた別宮氏に敬意を表したい。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ともぱぱ 殿堂入りレビュアー トップ50レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
本書は帝国陸軍の通史で、1.陸軍の師団制は今に至る東京一極集中の一因、2.参謀本部の机上の作戦計画は空振りばかりで、日清・日露戦争の陸軍の勝利は現地司令官の独断専行による、3.日本は余力があったのにロシアの宣伝に惑わされた、4.山縣有朋は陸軍のドンだったが、公平な人事を心がけていた、5.人事抗争に明け暮れるようになったのは昭和になってからで、統帥権独立は軍部外からの人事への介入を防ぐ目的があり、吉野作造が明治憲法に欠陥があるかのように述べたことが軍にヒントを与えた、6.統制経済とはエリート主導で無謬が前提の社会主義計画経済で、日本のそれはドイツ以上に徹底して民間の活力を削ぎ、昭和11年までの高度経済成長が翌年から失速した、7.支那事変(本書での表記)は蒋介石がしかけた戦争で、陸軍は停戦申し出を受け入れようとしたが、文民政府と海軍の反対に押し切られた等、初めて知ったことは多い。

異論を聞きたい部分(例えば統制経済推進派の永田鉄山を名将とした本がある)や、より詳しい説明が欲しい部分がある。師団制採用と東京一極集中は論理的に結びつくのか、紙幅の関係もあろうが、旅順要塞攻防に触れなくていいのか等。

戦前の共産主義者弾圧のイメージが強かったので、統制経済=社会主義とは目から鱗。社会主義の失敗例が日本にもあったのだ。
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 若村さき トップ500レビュアー
形式:新書
著者別宮さんのこれまでの著作や主宰HP「第1次世界大戦」に親しんで来た者には、日露戦争陸戦の再分析、昭和陸軍の陥穽、国際法上の「侵略」から見た支那事変の評価、など馴染みのことが多く、新知見は少ないですが、読みやすい、コンパクトな「別宮版帝国陸軍史」としてお薦めします。
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