同じ熊谷直さんが1989年に出版された
日本の軍隊ものしり物語〈Part 1〉と
日本の軍隊ものしり物語〈Part 2〉の文庫版合本となる書籍です。
ちなみにamazonのリンクにある本は1998年の再版本です。
タイトルの通り、大日本帝国陸海軍に所属した軍人の待遇について書かれた書籍です。
徴兵されたばかりの二等兵から、元帥府に列せられた大将の、給料、手当て、制服、食費、
そして教育制度にいたるまで、かなりの分野についてこれ一冊で足りるでしょう。
同じ士官である少尉といっても、陸軍士官学校や海軍兵学校出身の正規将校と、
大学出身の幹部候補生や予備学生課程卒業の士官、そして下士官上がりの特務士官とは、
給料も諸手当も、部下の敬礼の仕方も、そのほかの待遇もかなり違っていました。
陸軍の歩兵騎兵砲兵工兵航空兵ちちょう兵など、海軍の砲術科航海科飛行科通信科運用科機関科などの兵科、
そして、会計や食料を担当した主計科や、軍医や衛生兵が所属した衛生科、軍楽隊を輩出した軍楽科、
そして軍機取締りを担当した憲兵科や、軍法会議を担当した法務科についても、記載されています。
まもなく日本軍に所属したすべての将兵たちが、確実にこの世から旅立ってしまうほど、
終戦から長い年月が経過しましたが、日本人なら日本軍というものの存在を、
一度確かめる機会のきっかけにできる一冊でしょう。
なお学徒兵に関する詳しい記述と、軍隊に随行した軍属や婦人従軍看護婦に関する記述は、
学徒兵と婦人兵ものしり物語の内容であり、
この文庫本には含まれていないので、そちらの内容については合せてお読みください。