私の興味を引いた点。自由競争(産業資本主義)から独占(金融資本主義)へ移行し、巨大銀行が出現するというくだり。巨大銀行がカネによって支配権を確立していくのだが、その端緒の一例として当座預金の決済等の事例を挙げている。実務的・具体的でもあり、おもしろいと思った。取引の反復、拡大に伴い決済機能(当座預金、為替等)が発達し、それにつれて情報が銀行に集まる。量的拡大が質的変化をもたらす。高利貸資本が銀行資本となる。そして、そもそもの信用創造機能(融資、保証等)からして、高利貸資本、銀行資本は情報を重要視する。我流で云えば、情報資本主義である。
また、ドイツ、ロシアの金融官僚の天下りについても言及してある。(情報の流れの1ルートでもある。)
約100年前の時代の問題点を現代は色濃く残していると本書は教えてくれる。