「帝国ホテルとはこんなもの」ではなく、「客室係はこうあるべき」
その中で、「小池幸子の客室応対はこんなもの」という内容です。
読んでみて感じた対応の姿勢は、「理想的な古きよき妻」だと感じました。
夫を徹底的に立てて、自分は陰から地道に支え続ける。
夫が仕事から変えれば、疲れを見せずに笑顔で迎える。
必要となれば、さっと前に出る。
それが現代の夫婦にとって、魅力的で現実的がどうかはさておき
理想の客室係を追い求めた結果、たどり着いたのは同じ場所だったのだと思います。
実際に小池さんは、よくお母さん的な慕われ方をするようですしね。
そう考えると、昔の女性の凄さがどれほどだったかと驚きます。
そうして貰うことができた男性の魅力にも。
さて、小池さんの大先輩で、伝説の客室係という竹谷年子さんがいらっしゃいます。
ベーブ・ルース、ヘレン・ケラー、マリリン・モンロー、アラン・ドロン、エリザベス女王・・・
その他、実に多くのVIPを接遇した方です。
竹谷さんの姿勢を受け継ぎ、心がけている「おもてなしの心」があります。
1,決して恩着せがましくあってはいけない。
2,派手なパフォーマンスはまったく必要がない。
3,いつもお客様の立場を第一に考えて、温かい心で接する。
4,お客様がホテルで過ごしやすいよう、「さりげなく気遣う」
書いてみれば、当たり前のことかもしれません。
ただ、それを徹底するためにどれほどの努力が行われていることか。
帝国ホテルの歴史と、50年の経験から得た実例を交えて
「おもてなしとは何か」を学べる良書だと思います。