帝国ホテルを支えているスタッフは本当に多岐にわたり、それぞれがプライドを持って仕事をされている様子を伝える一冊でした。
「プライドを持って全力を尽くす」ことは、どんな仕事であっても共通するということを改めて認識させてくれます。
個人的にはデューティマネージャーという総支配人代行の立場にある方の
「それぞれの人の期待値を見抜いて対処する。そしてそれに紙一枚乗せたサービスをしなさい」
という言葉は印象に残りました。
この言葉に出会えたことが、私にとって非常に価値のあることでした。
サービスとは?
仕事とは?
という誰もが一度は立ち止まる疑問に寄り添ってくれる一冊なので、新社会人の方よりも少し仕事ができるようになった方が読まれるとより吸収できるものが大きい気がします。
「俵屋の不思議」でも感じましたが、そのスタッフさんの思いを伝える著者の文章の旨さが際立っています。
すっきりと上品な文章は「俵屋」「帝国ホテル」を語るにふさわしいと感じました。
写真掲載が少なめなのが残念。