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帝国アメリカと日本 武力依存の構造 (集英社新書)
 
 

帝国アメリカと日本 武力依存の構造 (集英社新書) [新書]

チャルマーズ・ジョンソン
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

軍事力依存のアメリカ、アメリカ依存の日本。米国の軍事力にいくら頼っても、世界平和は実現しない。逆にそうした外交政策が、テロなどの副産物(ブローバック)を生み出している。帝国化する米国、日米関係の問題点を著名な学者が鋭く分析。

内容(「BOOK」データベースより)

第二次大戦後から東西冷戦終了後も変わらず、アメリカ合衆国は東アジアを含む世界各地に軍を駐留させ、その基地や軍事施設は現在でも世界に八〇〇以上存在している。そして、朝鮮、ヴェトナム、湾岸、イラク等々、数々の戦争・軍事行動を起こしてきた。しかし、その強大な軍事力は、世界平和に寄与してきたといえるだろうか。帝国主義的な政策にもとづいたアメリカの武力行使は、テロ組織を根絶するどころか、むしろより深刻なテロの危険性を高めているのでは?日本は、アメリカの外交政策に追従していてよいのだろうか。東アジア通の国際政治学者として名高いチャルマーズ・ジョンソンが、武力依存のアメリカと米国依存の日本を鋭く分析し、世界平和や東アジアの安定の道を探る。

登録情報

  • 新書: 176ページ
  • 出版社: 集英社 (2004/7/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087202526
  • ISBN-13: 978-4087202526
  • 発売日: 2004/7/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 317,292位 (本のベストセラーを見る)
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形式:新書
 
 まず、本の題名は、翻訳者か編集部の考えで読者へアピールしやすいようにつけられたと思うが、原題は単純に'A Collection Works'で、三つの評論から成り立っている。しかし邦題通りの批評文はないため、この題名でかえって本の主旨がつかみにくくなっているのが残念である。話の力点は「帝国アメリカ」の部分で、米の軍国主義ぶりを説明した本と理解してよい。日本はその相手国の一つとして少し登場する。

 この本が際立っている点は、作者の公平で率直な書き方にある。アメリカの国際政治学者でここまで自国に与することなく冷静に分析できる人物がいることに、新鮮な感動を覚えた。同じ職業でも自ら保守的と認めるハンチントンとは大いに異なる。

 チョムスキーやアルンダティ・ロイのような饒舌さはなく、マイケル・ムーアのような激しさもなく、ボブ・ウッドワードから受ける「書けない事情」も感じない。そこがジョンソンの特異なところであり、ほとんど自然に読めてしまう。また、得られるものも多く、今までのアメリカについて何かを考えざるを得なくなる。

 この超大国の独善ぶりを目の当たりにすれば、とかく「盲従的」といわれる日本の対米姿勢にも再考の必要があることを暗に示しているように思えた。こういう学者は日本でもっと注目されるべきだろう。この良書が他の著作に比べてとても安いというのもうれしい話で、是非一度読んでみて欲しい。

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形式:新書
アメリカ人には自国の帝国主義的な独善政治を批判するのは困難だが、その枠を乗り越えて徹底的に批判を加えている点で、この本はアメリカの良心の一部を代表するものだ。世界各地に軍事基地を保持することによって、アメリカは現代のローマ帝国の真似をしているが、ローマ帝国の為政者ほど属領のインフラ作りや自由な行政を認めず、傀儡政権を謀略で操ると言う意味では、寛容性に乏しいのは米国の歴史の浅さのせいと言ってよい。これは日本人のために書かれた本ではないので、日本政府がいかに食い物にされているかについて論じていないが、本書を読めば小泉政権の傀儡ぶりは鮮やかに浮かび上がるし、更に酷い安倍内閣の売国奴ぶりは歴然とするはずである。世界支配を成し遂げる米国のスーパーパワーの下に、日本の政治がいかに不甲斐ないものであるかを考えるためにも、本書は隷属とは何かを考えさせる頂門の一針と呼べるものである。
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