さまざまな人々が、自らの生い立ちをなぞりながら、現在そして未来を語るインタビュー集。
「希望」というタイトルは正面すぎて気恥ずかしいし、なにより大上段から希望を語る輩は怪しいに違いないのだが、この本はそうではなかった。登場する人々それぞれのインタビュー記事は、まるで目の前で話を聞いているかのようで、仕事の説明ひとつにしても、思いや気持ちと共に伝わってくる。
インタビューはひとりづつ完結しているので、どこから読んでもかまわない。気が向いたときに読む、というのが気楽でよい。目次だけでも十分いろいろと想像できる。他人の話を通して、自分を知る時間になりそうだ。
ところで、この本は日本のナショナル・ストーリー・プロジェクトを想像させてくれた。ひとりひとりの物語から歴史を感じるようなプロジェクトになればいいのに、と思う。