十四歳の誕生日にウェイトレスの仕事をはじめて二年の間に三つの店でそのアルバイトをしたホープが、NYブルックリンの店から、ホープの実母の姉、アディとともに、マネージャー兼コックとウェイトレスを求めるウィンスコンシン州マルハニーという町の食堂へ出発するところから始まります。
ホープの実母は彼女を産むと姉のアディに赤ん坊のめんどうを押し付け、自分は自立するために出ていってしまった。さらに実の父親もわからずじまいだった。亭主と別れたばかりだったアディは未熟児のホープを彼女なりの流儀で懸命に育てたのだった。それから十四になるまで幾つかの学校と家を転々とした。実母は数回合いに来たけど、生死をさまよう赤ん坊に、チューリップなんて名をつけた母には一定の距離を保ちながらも、それでも実母の仕事、ウェイトレスの才はホープにも備わっていた。十二歳の時にホープと正式改名してから彼女にはほんとうの希望がわかるようになった。
翻訳されたジョーン・バウアーの作品は二冊めですが、いずれも働く少女を主人公においています。今回は食堂のウェイトレスということで、個人的にすごく親近感がわきました。わたしも高校三年を卒業して受験浪人になったとき九ヶ月間レストランで昼間のボーイをしてましたから。働く意義とともにそのお金で大学に進むという考えはアメリカでは当たりまえなのだろう。ここらは日本とだいぶ違います。日本で大学進学の費用をまかなうためにバイトする高校生はほとんど1.0パーセント以下でしょう。
それと選挙での選挙登録者名簿とか選挙権がないのに積極的に選挙応援をする高校生の姿に少なからず驚かされます。
とにかく読み終えて元気になることうけいあの物語です。