★地域おこしをしたい。若者が残りたくなる町をこの手でつくりたい。それがいま叶わなければ、せめて希望の持てる故郷にしたい。第三巻は、そんな思いを持つ人たちに、「世界的レベル」(岩手大、竹村教授)の「釜石モデル」を示してくれる。★切り込む指針あり。質問例あり(巻末)。調査方法、分析手法、とりまとめ方あり。さらには発表の仕方、プロジェクトの回し方等すべてがすべて参考になる。思いのある人には、まさに一切合財がそろった宝の山だ。★例をあげる。誰が釜石市を「つくる」のか。釜石を離れる・戻る。誰がいつ戻るのか。これらすべてが各章の主題ないしは副題というから、にくい。★ましてや第六章:釜石全四高校の40年にわたる卒業生の地域移動調査(特に、190頁の表)。第9章:釜石出身者の誇りと希望を考える(特に、292頁の表)、を目にしたらもうたまらない。★実際私も、「釜石」を「高知」にすげかえてやってみた。知りあいが高知で「人と地域の研究所」というNPOをつくり、地域おこしへの助言を求めていたからだ。するとヒントが出てくる、出てくる。止めどない。★だから自信をもって本書をすすめる。ここから入り、それから第二巻で「釜石物語」を深める。あるいは第一巻にさかのぼって「希望」を科学するのもいいかもしれない。