★いい本です。「学」と名のつく本ですが、こころに届く本です。染み入る一章をときどき読み返したくなる本です。★みんなが挑戦してる。なのに、それを一番求められている学者が挑戦しなくていいのか。希望についてみんなが悩んでる。なのに、私たち学者がそれに挑戦しなくていいのか。そんな数年前の『希望学宣言』にふるえました。この人たちは、私(会社員)たちの味方だと思いました。その最初の成果がこの本です。★読み終えて、やっぱり答えは一つじゃない。答えはあっても手に入らないかもしれない。そんな印象も正直持ちました。★しかしその一方、それは『希望学』の問題ではなくて「希望」そのものの問題なんだ。いや何より大事なのは、こうして『希望学』という「この指」にみんなが止まること。先生も、私たちも、みんなが止まって希望を語り、希望の喪失を泣きわめく。そんな少しみっともない、しかし確かな振る舞いこそが、やがて積み重なれば「社会的な力」となり、重い時代の空気を吹き払う。今まで見たことのない、そんな「ことの起こし方」を教わったような気がします。★ならば、時々出てくる難しい話は読み飛ばしてしまえ。『希望学』は「希望という名の迷路ゲーム」なんだと思ってしまえ。頭をかかえることなく付き合おう。そんな「希望学」との付き合い方、そんな『希望学』の読み方があってもいいではないか。それが率直な私流の受け止めです。★もちろん素人目にもこの本、相当に「希望」を「科学」していると思います。先生方の挑戦はあっぱれです。それでもやはり、広く読んでもらえてこそ「力」になります。従って、「読み解く本」ではなく「付き合う本」として、「結論を急ぐ本」ではなく「ゲームを始める本」として読み始めることをおすすめしたいと思います。★少し値は張っても、楽しいゲーム代と思えば手がのばせます。連休で浮いた高速代を充てることも可能です(私はETC無しでダメでした)。