池袋のジュンク堂には、三ヶ月に一回くらい、電車にのって行きます。交通費を使って、それでも「本屋浴」がしたくて、バイトでためた小遣いを持ってでかけます。
お客さんが「こないだテレビでやってた、こんな本を探してます」という問い合わせをしている現場をみかけたことも、何度かあります。
勤務時間中にやらなければいけない仕事がいっぱいあるはずの店員さんが、いっしょうけんめいあれでもない、これでもない、と在庫の本を探していました。
この福嶋さんは、そのお店のなかで、本屋のありかたについて、ああもしたい、こうもしたいと、ビジネスの形を考えています。現在のいろんな厳しい状況を打破すべく、今後の可能性を模索しています。
この本にかかれていることは、きっと知らなくてもいい裏方の事情であり、本好きだからといって読む必要は全然ない本なのですが、でも、自分の楽しみの陰にはこうやって「スタンド・アンド・サーブ」してくれてる人たちがいるのだ、と知ることができました。書店員さんの気持ちのなかには、やはり何物にも変えがたい本への情熱があり、ジュンク堂という会社はそれを正面からうけとめられる器なのだろうという気がしました。