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第1章は決して「信じろ」とは言わない、「確かめなさい」と勧める、ぜんぜん「宗教らしからぬ」お釈迦さまの教えが軽く紹介されます。
第2章~第7章までは「生きる」というキーワードが中心に展開します。喩えを変えて繰り返されるのは、≪「生きる」ことは、仏教でいう「無常」を受け入れないと成り立たない≫という事実。頑なに「無常」を拒否した社会システムに閉じこもる現代人のおかしさが、ジリジリと焙り出されるのです。
第8章、第9章は本書のハイライト。無常を拒否して、つまり生きることをサボってゾンビになった私達が、「生きる」という難題に答えを見出すための「知恵と方法」とは何か? 釈尊が悟りへの方法として教えたヴィパッサナー(『自分を変える気づきの瞑想法』に詳しい)と悟りのプロセスの解説です。
第10章はいわば奥の院。養老先生とスマナサーラ長老の問題意識がぴったり重なる「逆さメガネ」と「あべこべ思考(顛倒・ヴィパッラーサ)」なる概念について、そして二人の対照的なデカルトに対する批評など。
第11、12章はエピローグに向けクールダウンする和やかなやりとりと思いきや、スマナサーラ師がなにげに繰り出す「永遠の命を求める宗教」への批判はヒヤヒヤするほど痛烈です。
通読して気付かされる、タイトル「希望のしくみ」の意味とは…
こればっかりは読んでからのお楽しみに。
世が無常であることを受け入れると、こんなにも楽になる。今悩み苦しんでいる人は、是非読んでみて欲しい。きっと何かが変わる。どうせいつか死ぬんだから、何も執着する必要なんてない。希望もいらない。ありのままの自分でいい。自分の幸福、他人の幸福のために生きられれば。
本書のタイトルは、変に希望なんて考えるから苦しむことになるんだっていう意味。ありのまま、現実の自分を受け入れればいい。
とにかく読んでみるべし。
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