ソーイング本というより、
写真集、あるいは純粋な読み物として楽しむのがいい・・・
と思う本です。
まず、著者の、布に対する思い入れの深さに感動します。
ファッションとして新しいものを追いかけていくのではなく、
好きなものを、
誰に見せるためでもなく、
とことんまで使い込む・・・。
その姿勢が貫かれていて、
著者の内面の美しさを垣間見た気がしました。
かといって、哲学とか美学とか、そういう硬さも感じられないのです。
それから、出来上がったものの配色の美しさにも惹かれます。
ランダムに継ぎ合わせたはぎれに
刺し子をすることで、
全体がまとまっていき、
ふつうのパッチワークとは全然違う
面白さが生まれてくるのです。
楽しめる人は楽しめる、
そうでない人はそうでない、
好みのはっきり分かれる本ではないでしょうか。
「暮らしの手帖」という雑誌がありましたが、
ふとあれを思い出す本でした。