森南海子さんの名はリフォームデザイナーとして以前から注目していました。久しくリフォーム畑で森さんのお名前をみかけなかったので早々とびついて読みました。障害者の衣服から離れられた理由も中盤に書かれてありましたので森さんのやさしく謙虚な気持ちが伝わってきます。この本は「布への祈り」と題されているように衣服の仕事をされている一人の女性のひたむきな営みの記録です。ぜひ被服の仕事を始めようとされる若い方々にも読んでいただきたい一冊です。私自身はこの本から手仕事からしか見えない着心地があるのだということを知りました。手仕事から離れることばかりの日常です。ふたたび手仕事の世界が戻ってくるようこの本と祈りたいと思いました。簡単なリフォームの絵が気負わない文体にマッチして作ってみようかなという気持ちになります。老いてますます創作意欲を持たれてゆくような気持ちを感じれる本です。森さんのように歳を重ねたいと思いました。