「阪神淡路大震災以降、広がりを見せたはずの日本のNPO活動が、東日本大震災においては以前のような活躍を見せていないのはなぜか。」を小泉政権以降の政府の政策と動向とともに、丁寧に探っている点に興味をそそられる。
「官から民へ」の政策と「日本版コンパクト」によって、NPOの行政下請け化が加速し、本来のNPOの原点である『寄付金とボランティア集め』に消極的になっていた経緯や、政府の市民社会政策の推移が良く分かる。また、「エクセレントNPO」の評価基準も添えられ、今後の市民社会の方向性について示唆されている。結論として挙げられている、政府は余計な施策を行わず、個人や民間組織の自助努力を側面的に支援し、教育でボランティア参加の重要性を伝える、という部分におおきに共感できる。
NPO関係者、教育者だけでなく、政治家にぜひとも読んでもらいたい一冊である。