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市民社会とは何か-基本概念の系譜 (平凡社新書)
 
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市民社会とは何か-基本概念の系譜 (平凡社新書) [新書]

植村 邦彦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

新聞・雑誌で幅広く使われてきた「市民社会」という概念の変遷を、西洋の古今の思想と日本の社会評論において捉え直した概説書。言葉の歴史から社会のあり方が見えてくる。

内容(「BOOK」データベースより)

市民社会(civil society)とは、国家とは別の「民間部門」なのか。それとも、「公共部門」とは別の、人々の連帯なのか。社会科学の基本中の基本概念を、西洋古代から現代の日本まで的確に説き起こした待望の概説書、必携の教科書。

登録情報

  • 新書: 352ページ
  • 出版社: 平凡社 (2010/12/16)
  • ISBN-10: 4582855598
  • ISBN-13: 978-4582855593
  • 発売日: 2010/12/16
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hidemet VINE™ メンバー
サンデル教授に関する本を買おうとしたら同時にレコメンドされたので、買って読んでみました。
最初は、他のレビュアーの方も書かれているように「市民社会」という言葉の由来、
主要な文献における翻訳の差異など、正直、重箱の隅とも感じられる記述が続くのですが、読み進めていく中で、同じ言葉であっても、それを受用する社会の変遷を踏まえると、非常に奥深く感じられます。
柄谷行人とかが「アソシエーション」という概念を呈示しておりますが、本書に記述されている歴史の流れを踏まえると特段新しいことでもないように思われてきます。
#私の主旨の理解が浅いのかも知れませんが…
いずれにしても、ネット書店の興隆などで幅広く書物が入手できるような環境になったとはいえ、戦前や戦後間もなくの頃の文献は大学の図書館等でもなければ、なかなか閲覧することは困難であろうから、同時代の書物だけを横並びで判断のベースに据えるのは危ういことだということがよくわかりました。
これまで一度も目にしたことのないような学者の方々の引用が随所に引かれており、
自分の不明を思い知ることになりました。
新たな気づきを与えてもらえたということで五つ星です。
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20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By モチヅキ VINE™ メンバー
 1952年生まれの社会思想史研究者が2010年に刊行した本。市民社会=シビル・ソサイアティという英語は、本来は国家共同体を意味するアリストテレス用語の訳語として使われていたが、次第に文明化された近代社会という概念と結びつく。この語はさらに、ファーガスンやスミスによって分業に基づく商品交換社会という意味合いを帯びた後、ガルヴェ訳国富論とルソーの影響を受けたと思しきヘーゲルによって、初めて国家と区別される欲求の体系として再定義された。その用語法をそのまま継承したマルクスは、市民社会の解剖学を構築していく中で、この語を資本主義社会という語に置き換えた上で、それを協同組合的社会へと組み替えてゆく方向性を目指した。この意味での用語法が講座派によって戦前日本に紹介され、軍国主義の下で日本の後進性意識と結び付いた後、敗戦後の<市民社会論>を生みだすことになるが、この過程でこの語は「典型的な西欧社会」を理想化する独特の規範的な意味合いを帯びる。しかし高度成長を経て、この語はイデオロギー面での階級闘争の場というグラムシ的な意味で再定義されるものの、日本では結局概念上の混乱を招いている。他方、この語は同時期の東欧では、社会主義的国家権力に対して守られるべき自由な私生活の領域として再定義され、西欧社会でも資本主義と法治国家を自明の前提とした、政治的公共圏への制度化された市民参加を意味する語となっている。ただしその際に重視される市民団体は、実際には民主的市民参加と結びつく必然性が無く、また新自由主義的国家に補完的な役割をも果たす。本書はこうした状況を踏まえ、新自由主義によって活性化を強いられた「市民社会=市民団体」の両義性を明確に認識し、社会国家を再構築し、政策決定に民意を反映する制度的な回路を具体的に構築する必要性を説く。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
アリストテレスから戦後日本まで、市民社会という言葉がいかに理解されてきたのかを論じている。
300ページと新書にしては厚いが、入門書としてはおすすめの一冊。
いくつか気になった点を挙げさせていただきます。

・著者は日本のマルクス研究者であるため、その周辺の記述が多い。
・市民社会という言葉そのものを長々と論じる傾向がある。
・専門知識がなくとも読み切れる。
・末尾の参考文献一覧がとても親切。これからさらに学びたいという人には良い手引き。
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