この本の存在を知った当時はは品切れ状態だったものが、再発行されたのを機にさっそく購入した。初版はなんと昭和38年。本のどこにも記述はないようだったが、装丁は佐野繁次郎である。おそらく装丁の話からこの本を知ったと思う。そして出版元は暮しの手帖社。なんだか出版の良心を感じませんか?
今では海外どこへ行っても日本人があふれているが、渡航がまだ珍しかった時代に果敢に海外に出て行った日本人を私はおしなべて尊敬する!石井好子さんはもちろん名士の娘だから出来たことではあるだろうけれど、それでもやっぱり尊敬する。
今では当たり前に誰でも知っているフォンデュやパエリアやしゃぶしゃぶの話が珍しいことのように描かれていて時代を感じる部分あり、一方では今でも目新しいレシピや食材の話もあふれている。
お料理は楽しい!という朗らかな宣言が全編にあふれている好感の持てる本。Paris好きのわたしとしては、当時のパリと、当時のパリの日本人を知ることも出来るうれしい本でもある。