内容紹介
「きたないもの・危ないものばかりやってくる」。生活者の目線で環境問題をとらえるとき、そこに差別の構図が存在することに気づく。被差別部落、障害者、女性、途上国、少数民族の人々にしわよせされる公害や環境破壊の被害の実態。差別と環境問題の交錯する現場を見据え、解決の糸口をさぐる。
内容(「BOOK」データベースより)
「なんかおかしなもん、危ないもんばっかし来る」。なぜ過疎地に産業廃棄物処分場や原子力施設が集中するのか?情報公開は行われているのか?地元住民の目線で環境問題を見直すとき、そこに差別の構図が存在することは明白だ。屠場(食肉センター)・清掃業など、いわゆる「部落産業」に向けられる差別のまなざし、被差別部落を回避するマスメディアの震災報道、障害者の生命を危険にさらす都市交通、日本企業による途上国への公害移転、先住民族の土地と文化の破壊、女性の性と生殖への侵略など、事例はつきない。差別と環境問題が複合し、交錯する現場を見据え、構造の解明と解決の糸口をさぐる。
内容(「MARC」データベースより)
なぜ過疎地に産業廃棄物処分場や原子力施設が集中するのか? 地元住民の目線で環境問題を見直すとき、そこには差別の構図が存在する。差別と環境問題が複合し、交錯する現場を見据え、構造の解明と解決の糸口をさぐる。
出版社 新曜社, 2003/11/13
◆マイノリティにしわよせされる被害◆
産業廃棄物処分場や原子力施設など、いわゆる迷惑施設が過疎の村や被差別部 落の周辺などに押しつけられてきたことが、問題になっています。屠場(とじょう=食肉センター)、清掃業など、いわゆる部落産業にむけられる差別のまなざし、被差別部落の存在を隠蔽するマスメディアの震災報道、障害者を危険に晒す都市交通、アジアへの工場移転にともなう公害輸出など、いずれも現地での粘り強いフィールドワークをもとに環境問題にひそむ差別の実態と構造を浮かび上がらせていきます。
産業廃棄物処分場や原子力施設など、いわゆる迷惑施設が過疎の村や被差別部 落の周辺などに押しつけられてきたことが、問題になっています。屠場(とじょう=食肉センター)、清掃業など、いわゆる部落産業にむけられる差別のまなざし、被差別部落の存在を隠蔽するマスメディアの震災報道、障害者を危険に晒す都市交通、アジアへの工場移転にともなう公害輸出など、いずれも現地での粘り強いフィールドワークをもとに環境問題にひそむ差別の実態と構造を浮かび上がらせていきます。
◆目 次◆
序章 差別と環境の複合的問題(桜井厚)
第1章 差別と環境問題のはざまで(桜井厚)
第2章 屠場を見る眼(三浦耕吉郎)
第3章 回避された言説(好井裕明)
第4章 障害者から見た都市の環境(麦倉哲)
第5章 フェミニズム からみた環境問題(萩原なつ子)
第6章 途上国への公害移転(平岡義和)
第7章 地元住民から見た「森林破壊」(横田康裕)
第8章 異文化と環境人種主義(細川弘明)
結語
入手しやすい基本文献
事項索引/人名索引
◆本文一部◆
環境問題の根底には、人間やそれ以外の存在を含む〈他〉の排除、〈他〉の侵害、〈他〉の圧殺というできごとがある。このことは個別の環境問題が差別と関連するのではなく、環境問題のもっとも底深くにすでに反差別へのうごめきが存在しているという端的な事実をも示している。そして、環境問題と反差別がかかわりあう場所の原点は「わたし」の身体であり、環境問題を追究する「わたし」は、たんに奪われたものを奪い返し、失われたものをなんらかのかたちで復活させるという営みに従事するだけではない。「わたし
はつねに変容する可能性をもつ。そして変容するエネルギーは、「わたし」が差別と出 会い、いかに差別を積極的に活用していくのか、を模索し、勝つようの具体的なあり方を実践していくなかから生まれてくるのである。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
桜井 厚
1947年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻修了。現在千葉大学文学部教授
好井 裕明
1956年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。京都大学博士(文学)。広島国際学院大学現代社会学部教授を経て、2003年4月より筑波大学社会科学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1947年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会学専攻修了。現在千葉大学文学部教授
好井 裕明
1956年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。京都大学博士(文学)。広島国際学院大学現代社会学部教授を経て、2003年4月より筑波大学社会科学系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)